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なぜ中古車の価格に「差」があるのか 割高or割安になる原因

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月19日 7時10分

なぜ中古車の価格に「差」があるのか 割高or割安になる原因

中古車の価格はどう決まるのか

 クルマを買う時に新車と中古車でどちらを選ぶか、迷う人はそれほど多くない。初期段階ではいろいろな選択肢があり、絞り込むまでは迷うかもしれないが、利用目的や予算がハッキリすれば、どちらを選ぶかは自ずと決まってくる。

 高級車の中古車とコンパクトカーの新車を比較して購入を検討するようなユーザーはまずいないだろう。もちろん同じ予算で高級車が手に入るのは魅力的な要素だが、あくまで検討初期の段階で篩(ふるい)に掛けられる条件だ。

 最近では納期のかかる新車と、同じモデルの中古車(といっても走行距離の短い個体や、登録のみの新古車)を比較するケースはあるかもしれないが、新車といわゆる中古車を比較検討することはあまりない。

 新車と中古車は、実はまったく異なる商品なのだ。新車は基本的に定価があり、グレードやオプション装備などで価格や内容に差が生じるものの、原則的には均一商品だ。ところが中古車は走行距離や利用の仕方、保管状況によって、コンディションが変わってくる。

 そのコンディションを判断するのは自動車ディーラーや買取店に在籍する査定士(実際には営業マンなどの有資格者)の仕事だが、査定士でも主観によりコンディションの判断に差が出るものだ。それによって、ほとんど同じようなコンディションでも査定価格(そのクルマ本来の価値)には差が生じてしまうことになる。また降雪地域と非降雪地域ではクルマの需要傾向が異なり、評価も変わってくる。

 地域性によって需要が変われば、クルマの評価額にも差が出る。業者オークションは、そうした地域による価格差を利用して、中古車買い取り業者や販売業者が利益を得るシステムでもある。

 最近では、スマホのアプリやブラウザで全国の中古車を簡単に検索し、見比べることができる。中古車は毎日のように登録され、市場を充実させている。新車は限定車などがなければ、モデルチェンジの際に新しい仕様が登場するだけで、ラインアップの変化はあまりない。

 新車の場合は納期や値引きなどの条件面や予算だけを考えればいいが、中古車は毎日のように在庫車に変化がある。いかに自分の条件や好みに合ったクルマが市場に追加されるか、毎日のように情報収集しているクルマ好きがたくさん存在するのである。

●安心して買える「認定中古車」という制度

 前述のように、中古車は1台1台コンディションが異なる。前オーナーの扱い方やメンテナンスの内容によって、機械部分の摩耗や劣化具合が変わってくるのだ。これは素人には判断がつかないから、いつ壊れるか分からないクルマなど怖くて買えないという人も存在する。

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