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生成AIで「架電数60%増、大幅コストカット」 マネフォの営業・マーケに迫る

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月15日 7時30分

●Q:生成AI活用によって、現時点で得られている成果

 マーケのSEO記事作成業務では、AIを用いて記事を制作した場合・そうでない場合の比較で、約60%のコスト削減効果がありました。

 インサイドセールスでは、事前トークスクリプト作成の手間を削減した代わりに営業架電数が増加した他、インサイドセールスからフィールドセールスに商談内容を引き継ぐ際のメモの作成時間が、複数部署合計して「月当たり約230時間減」と大幅に削減されました。

 フィールドセールスにおけるセールスフォースと社内の議事録生成ツールをつなげた「Scribe for Salesforce」の取り組みでは、こちらを導入したHRソリューション本部のフィールドセールスのうち、導入10日目ですでに87%のメンバーが活用していました。

 現場からはアンケートで下記のような声が上がっています。

まとまっているし、自分の記憶よりも正しい気がする

ほとんど修正が要らないように思える

お客様の反応が良かった時などに、こちらがメモをとっていると商談が盛り下がってしまうので、メモ作成の自動化はありがたい

以前よりも商談の内容に集中でき、お客様とのコミュニケーションがはかどるようになった

お客様への議事録送付をスピード感をもって行える

●Q:営業業務にAIを導入した理由や解決したかった課題、危機意識

 SaaSの営業は、商談獲得をミッションとするインサイドセールスからフィールドセールスにお客様との商談内容を引き継ぎ、受注に向けて動いていく「The Model」型です。

 そのため、商談獲得数が増えるごとに、引き継ぎ情報を記載するのに労力がかかっていたほか、引き継ぎメモのクオリティーがインサイドセールスの担当者によってばらつきがあり、質が均一化されていないという課題がありました。

 また、架電前にトークスクリプトを用意するなどの下準備に追われ、顧客との対話に至るまでに工数がかかっていました。

●Q:課題・危機意識はAI導入によりどの程度解消したか

 引継ぎメモの作成時間が平均80%削減され、1件当たりのメモ作成時間が10分から2分に短縮されました。

 1時間当たりの架電件数も平均60%増加しました。

●Q:AIを活用するに当たり気を付けていること

 重要なのは、安全性と利便性の双方を担保した環境整備と、メンバー間におけるAI活用の機運醸成であると思います。

 環境面では、社内用のChatGPT環境「MF AI Chat」を整備しました。これまでセキュリティの観点から、業務での使用に申請が必要であったChatGPTを、より効率的かつ安全に、社員であれば誰でも使えるようにしました。「MF AI Chat」はChatGPTをラッピングしたツールで、GPTだけでなく、Claudeなど、さまざまなLLMモデルを活用できます。

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