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ポケカ「リザードン」落札額4500万円 米競売会社が、日本市場を狙い撃ちしたワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月10日 19時56分

――日本市場は今後、どこまで成長するとみていますか。

松本: コレクションのマーケットが世界的に成長しているのは実感しています。最近は日本のアイテムに対するコレクターの人気、熱量が高まってきています。世界的に人気の高いアニメやゲームは元をたどれば日本で最初に発売されたことが分かり、日本のものがオークションとして注目を集めています。ビデオゲームは1本で2億円するものも出てきており、まだ成長の伸びしろが大きいと思います。

――オークション会社に入る手数料はどれくらいですか。

松本: おおよそ落札価格の2割が手数料としてオークション会社に入ります。ヘリテージの手数料は他社と比べて割安になっています。

――日本人がヘリテージを選ぶ理由は何でしょうか。

松本: 売る場合に、当社に出品すると海外の収集品市場にアクセスできるのが大きなメリットだと思います。最近は日本人コレクターも高齢になり、収集品を手離す方も多くなっていますが、その際に大きなコレクションを扱えて、コレクションが本当に好きな方に売りたいというのでヘリテージを選ぶ方が多くなっています。

●「趣味」からコレクション市場の発展へ

 以上がインタビュー内容だ。日本ではこれまでコレクション市場はあるものの、個人の趣味の延長でしかなく、テレビ東京の人気番組「何でも鑑定団」やヤフオクなどの場で、個人所有物である「お宝」に高額の値段が付けられると話題になる程度だった。しかし、この数年の間に、日本独自の文化とも言えるアニメ、ビデオゲームの多くが商品化され、世界的にも認められるようになってきている。

 冒頭で触れたように「ポケモンカードゲーム」や「トレーディングカード」に高い値が付けられて世界のコレクション市場でも注目を集めるようになってきた。このトレンドにいち早く目を付けたのがヘリテージというわけだ。マッダレーナ副社長も日本市場の盛り上がりに強い期待感を示している。

 こうした日本独自のコレクショングッズがオークション会社の競売を通じて世界的に正当に評価されれば、現代の日本文化の価値向上にもつながり、日本企業にもこうしたグッズへの創造意欲を駆り立てることになる。コレクション市場が順調に、そして健全に発展することを願いたい。

(中西享、アイティメディア今野大一)

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