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海外ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』はなぜ、“史実と違っても”受け入れられたのか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月30日 8時10分

 そして、日本の俳優やクリエイターの活躍により、昨今では欧州中心史観で描く日本ではなく「日本人が見た日本」をそのまま楽しむことが受け入れられつつある。

 まとめると、歴史をテーマとしたゲーム、コンテンツで重要となるのは、単純な史実との整合性ではない。その文化や歴史を深く理解し、思想の押し付けがなく、何よりエンターテインメントを最優先して描くことこそが重要なのである。

 このスタンスであれば、フィクションの要素が含まれていても問題はない。市場に受け入れられるのだ。

 そして、この「エンターテインメントに特化した」取り組み方は、日本の漫画がどこよりも得意としていることも付言しておきたい。昨今の日本の漫画や、漫画原作のアニメが国を問わず人気を博している要因といえる。このテーマについてもいずれ扱いたいと思う。

●著者プロフィール:滑 健作(なめら けんさく) 

 株式会社野村総合研究所にて情報通信産業・サービス産業・コンテンツ産業を対象とした事業戦略・マーケティング戦略立案および実行支援に従事。

 またプロスポーツ・漫画・アニメ・ゲーム・映画など各種エンタテイメント産業に関する講演実績を持つ。

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