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“ヤンキー特化型”ドンキが大阪に上陸 ボンタン完売の店内はドキドキか、ギラギラか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月12日 6時10分

 もちろん、そんな人ばかりではないが、その言葉をヒントに1980年代を感じられる店づくりを始めた。「ふむふむ、なるほど。ということは、ドンキが80年代に販売していた商品がたくさん並んでいるのね」と思われたかもしれないが、実はそうではない。なぜならドンキの1号店が誕生したのは、1989年3月だから。ほぼ90年代である。

 いや、仮にドンキの1号店が1970年に登場しても、80年代に流行っていた商品を販売するのは難しいはず。40年ほど前の話になるので、すでに生産を中止していたり、中古品はプレミアが付いていて高額になっていたり。こうした事情があるので「パッと見て、なんだか懐かしいなあ。昔、流行っていたよねえ」と感じられるモノを販売することにした。

 店のコンセプトが定まった。ターゲット客も固まった。どんなモノを売るのかも決まった。では、どのような商品が売れているのか。大きくわけると4つあって、1つめは「コスメ」である。中でもカラコンが人気のようだ。数年ほど前からドンキでは、コスメに注力していて売り上げが伸びているが、ギラギラドンキでは他店と比べても好調のようだ。

 2つめは「金のネックレス」。カットの断面が2カ所ある「2面タイプ」よりも、上下に2面、左右に4面カットを施している「6面タイプ」のほうがよく売れている。2面よりも6面のほうが高額になるが、カット面が多くギラギラしていることがウケているようだ。

●ボンタンは完売

 3つめは「アパレル」。中でもスカジャンや平成ギャルがよく着ていた服が人気である。他のドンキではあまり扱わなくなったことから、10~20代は目新しさを、30~40代は懐かしさを、それぞれ感じて購入しているケースが目立つという。

 4つめは「高額カプセルトイ」。価格は1回1000円または3000円に設定しているが、関西エリアのドンキの中でもトップクラスの売り上げだそうだ。当初、高額カプセルトイは設置していなかったが、くじ引きが好調だったことを受け、急きょ導入に踏み切った。「さらに高額なカプセルトイが人気を集めるかもしれない」(貝塚店の栗本響店長)とにらんでいて、現在はその準備に追われている。

 オープン当初は扱っていたものの、現在は販売していない人気商品もある。例えば「ボンタン」。80年代に流行っていたズボンで、特徴はワタリが太く、スソ幅が細いこと。昭和のヤンキーが学生服のボンタンをよく履いていたが、そのカタチをしたジャージを販売していた。

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