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“ヤンキー特化型”ドンキが大阪に上陸 ボンタン完売の店内はドキドキか、ギラギラか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月12日 6時10分

 全国のドンキでボンタンを扱っていたのはギラギラドンキだけだったので、問い合わせが殺到して、数日で完売。「であれば、もっと売ればいいのに」と思われたかもしれないが、製造しているメーカーが少ないようで、追加販売はなかなか難しいようだ。

 さて、ギラギラドンキの売り上げはどうなっているのか。「具体的な数字は公表していません」(広報)ということだが、計画を上回るペースで推移しているという。ターゲットの狙いは的中したことになるが、その一方で課題もある。

 1つは「カー用品」。店は国道沿いにあるので、オープン前は「カー用品が売れるだろう」と予測していた。他店と比べてもたくさん扱っていたものの、想定を下回る結果に。

 もう1つは「家族連れ」。1人よりもたくさんの人がやって来るので「よいのでは?」と感じるが、悩ましい問題も。繰り返しになるが、ギラギラドンキのターゲットはやんちゃな若者なので、家族連れを想定していなかった。そうした背景があるので、子どもがほしくなるオモチャなどを販売していなかった。売れるチャンスがあったのに売るモノがない――。機会損失があったことを反省しているようだ。

●「ギラギラドンキ」次の出店場所

 オープンから6カ月がたったこともあって、何が売れるのか、何がなかなか売れないのかが見えてきたようである。ドンキの売場面積は1000坪ほどのところが多いが、ギラギラドンキは400坪ほど。他店と比べて狭いので、どの商品を売るのか、どの商品を売らないのか、といった判断は店の業績を大きく左右する。

 売上高の構成比を見ると、他店は食品が4割ほど占めているが、ギラギラドンキでは3割ほど。一方、アパレルと化粧品は他店が2割ほどに対し、ギラギラドンキでは3割ほど。こうしたデータが出たので、今後はよりアパレルと化粧品にチカラを入れていくそうだ。

 ギラギラドンキがまずまずの結果を出した……となれば、気になるのは「次の店舗」である。鋤谷さんは「まだ何も決まっていない」というが、気になることがひとつある。鋤谷さんはこの9月まで南関西エリアの支社長を務めていたが、現在は「北九州」の支社長である。

 となると、この質問は欠かせない。「2号店は、北九州でしょ?」と指摘したものの、これをきっぱりと否定。ギラギラドンキの仕掛け人は、どこでやんちゃな若者のハートをつかもうとしているのか。気になるところである。

(土肥義則)

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