1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

セブン&アイが期待する「SIPストア」は、「まいばすけっと」に勝てるか? 1号店で見た“残念な光景”

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月18日 6時15分

 似たような業態に、イオングループの「まいばすけっと」がある。首都圏を中心に1000店舗以上を展開し、コンビニとスーパーを合わせた機能を持つ。一部店舗ではたばこを販売し、ATMも設置している。

 まいばすけっとは何より価格が競合と遜色ない点が特徴だ。生鮮は一般的なスーパーとそう変わらないが、150円以下のペットボトル飲料を多くそろえ、600円以下で量も十分な弁当を販売している。生鮮を買う客とコンビニと同じように飲料や軽食だけを買う客の2パターンで利用されており、コンビニとスーパーの両機能をうまく合わせた店舗になっている。

 まいばすけっとは住宅街の隠れた場所やオフィス街など、食品スーパーの“過疎地”に出店し、競合を避けることに成功している。SIPストアのように駅前至近の場所に出店する例は少ない。同店舗が既に都内を押さえている以上、SIPストアが都内で攻勢をかけるのは難しいだろう。

 最近では“上げ底弁当”や“パッケージ詐欺”が話題になるなど、セブンに対する風当たりは強い。競合の多い他業態に進出する前に、既存店の商品を見直すべきではないだろうか。

●著者プロフィール:山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください