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部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月18日 8時10分

 笑顔であいさつをすることも、部下からのメールに即レスすることも、会議資料の提出期限を守ることも、全て普通のことだ。誰もそんな秘訣を知っても心が躍らないだろう。しかし、これらをおろそかにしている人も実に多いのだ。

 従って、報連相についてもこの機会にしっかり見直していこう。20年近く現場に入って支援をしてきたが、報連相が徹底されている企業はとても生産性が高くなる。

 それでは、そもそも本当に意味のある「報連相」とは何かについて触れたい。

●効果的な報連相の順番

 報連相とは、報告・連絡・相談の略だ。しかし覚えるときは、次の順番を守り、実践するようにしよう。

・連絡:事実や情報を関係者に伝えること(発生型)

・報告:進捗や結果を関係者に伝えること(設定型)

・相談:迷ったときにアドバイスやヒントをもらおうとすること(設定型)

 それではまず「連絡」について簡単に解説しよう。報連相の中で、最も心理ハードルが低く、絶対に欠かせないのが「連絡」だ。

 「来週の月曜日に緊急の朝礼を行うと、メンバーに連絡しておいて」

 「お客さまに9時半には到着すると、連絡してくれないか」

 このように上司から言われて連絡を怠ったら、間違いなく部下は叱られる。葛藤するようなことではないし、誰だってできるわけだから、ついつい連絡を忘れてしまうような人は信頼されない。

 これは上司もそうだ。

・メールはいつ返信してくれるのか

・次回の打ち合わせはどんな内容になるのか

・課長会議で決まったことは何なのか

 こういった基本的なことを何も連絡しない上司は、部下から信頼されない。「そのうち連絡するから」と言っておいて、なしのつぶての上司がいる。部下には「連絡がない!」と叱るくせに、自分は連絡を怠るのだ。ひどい例は、あとで発覚することだ。

 たまたま部長と話をしているときに、次のような会話になったらどうだろう。

 「来月、大事なイベントがあるのに、そんなのんきなことやっていていいのか? 課長から聞いていないのか?」

 「え? 来月にイベントがあるんですか? 課長からは何も連絡を受けていませんが

 「なんだと?」

 おそらく部下は「いつも課長は大事なことを連絡してくれない」とレッテルを貼るはずだ。こういった基本的なことを連絡せずにいたら「減点」されるに決まっている。

●正しい報告をするための2つのポイント

 次に報告だ。

 連絡と異なり、報告するときは、自らが設定しなければならない。進捗はもちろん「変化」「結果」も意識することだ。上司はいつも気にしていることだろう。

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