「四十八漁場」リピーターが4倍に “友だち”が増えるモバイルオーダーは飲食店を変えた
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月25日 6時15分
「四十八漁場」でリピーターが増えた理由は?
近年、居酒屋など飲食店の注文方法はモバイルやタブレットを使ったオーダーが一般的になりつつある。ざっと調べただけでも20種類を超えるシステムがあり、それぞれにコストや機能性の違いがあるが、素人目には区別しづらい。
2018年に創業したスタートアップのダイニーは、「“飲食”をもっと楽しく おもしろく」をミッションに掲げ、POSレジやモバイルオーダーなど飲食業界に特化したオールインワンのシステムを提供する。モバイルオーダーを使って販促につなげられる独自性があり、導入する居酒屋「四十八漁場(よんぱちぎょじょう)」では、販促による再来店率が4倍以上に増加しているという。
この9月には、中国のヒルハウス・インベストメント・マネージメントと米国のベッセマー・ベンチャー・パートナーズをリードインベスターとして、74.6億円の資金調達を実施して話題を呼んだ。
東京大学在学中に会社を共同創業した山田真央社長は「外食産業で外貨を稼ぎ、日本のGDPを上げる」と意気込む。ダイニーの狙いや強みを山田社長に、システム導入後の変化を四十八漁場などを展開するエー・ピーカンパニーに聞いた。
●注文を受けるだけで売り上げを上げる仕組み
ダイニーが提供するPOSレジ一体型のモバイルオーダーは、QRコードを読み込み、飲食店の公式LINEアカウントの友だち登録を経て注文するスタイル。同じような仕組みは他社でも提供しているが、細かい部分に使いやすさへのこだわりがあるという。
例えば、一度注文したドリンクをすぐに探せる「おかわりタブ」があったり、複数人が同時操作した際に誤注文を防ぐ「注文内容のリアルタイム同期」を搭載していたり、一度注文したメニューに「注文済」のマークが付いていたりする。
POSレジシステムとのセット販売で商品名や価格などの登録情報がモバイルオーダーに自動連携されるため、モバイルオーダーシステムで同様の情報を登録し直す手間がなくなって誤りが減るのもメリットだ。ただ、こうした利便性は他社も同様に追求している。山田氏が「国内でダイニーしか実現していない」と話すのは、注文時に自動取得した顧客情報を生かしたマーケティング施策である。
「ダイニーのモバイルオーダーを使うと、注文時に自動でLINEの友だちに登録され、LINEから取得した個人情報と来店履歴が自動で顧客リストにたまります。そのため、お客さまが再来店した際に、その方の名前、前回来店日、累計来店回数、前回の注文内容まで把握したうえで接客ができるんです。
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