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生成AIの旗手「Perplexity」事業責任者に聞く ソフトバンクと協業する狙い

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月21日 18時46分

――日本国内では、既に経営層への利用も広まっていると聞きます。経営者の時間を節約できる面は大きいのでしょうか。

 経営幹部だけでなく、一般社員においてもPerplexityは時間削減に貢献できます。例えば営業の社員が得意先のリサーチをしているなら、Perplexityを使った場合は通常のやり方よりも50倍早くその作業を完了できます。

 取材においても同様だと思います。例えば今日、PerplexityのCBOに会う予定なら、Perplexityに「アイティメディアの記者はPerplexity CBOに、どんな質問をすればいいですか」と入力すると、なかなか良い返事が来るはずです。

 なぜ的確な回答が来るのか。それは、その質問を入力すると、ネット上で私の情報、Perplexityの情報、アイティメディアの情報を全部引っ張ってきて、その後AIが論理的にそれらの情報を合成し、最終的に「こういった質問をしてみたらどうですか」というリストを上げてきてくれるからです。翻訳にも対応しています。

――翻訳付きの回答に、指定ができるのも生成AIならではですね。

 翻訳の機能も素晴らしいと思いますが、それは本当に最後のおまけみたいなものですね。この仕組みの素晴らしいところは、正しい情報源にたどり着き、文脈に応じた形でそれを合理的に、論理的に処理できることです。

●ソフトバンク提携の理由

――日本市場をどう見ていますか? ソフトバンクとの提携についてはどう考えていますか?

 われわれはPerplexityという製品を、歯ブラシのように、日常的に使うものにしていきたいと考えています。歯ブラシは毎日2回使いますよね。そのように日々の生活の中に溶け込んだ会社になりたいと思います。

 ソフトバンクは携帯電話の市場にいますが、携帯も毎日人が使うものです。そういった意味で、われわれのプロダクトサービスが人々の生活に染み込むことを狙っています。どんな人でも、何らかの疑問や問題を抱えて、その回答を見いだしたいと考えています。そういった人たちに向けた回答エンジンをわれわれは提供しています。

 時間はお金では買えません。人々の時間を削減する部分で、特にわれわれは貢献していきます。何らかの情報が欲しい人は、知りたい情報にたどり着くまでに、いろいろな情報の摩擦やノイズを感じたり、スパムが送られてきたりといった煩雑さを感じたことがあると思います。Perplexityではそれらを全て排除し、質問者と、知りたい内容をすぐにひも付けることができます。

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