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生成AIの旗手「Perplexity」事業責任者に聞く ソフトバンクと協業する狙い

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月21日 18時46分

 Perplexityによって自分が欲しい回答を簡単に得られるようになると、人々はもっとPerplexityのエンジンを使って質問するようになります。この正のサイクルを今後も回していきたいと思います。

●各国の通信事業者と独占契約する狙い

――Perplexityは、日本ではソフトバンクと提携しています。米国では通信会社Xfinity、ドイツではドイツテレコム、韓国ではSKテレコムなど、各国の通信キャリアと独占的な形で提携しています。通信事業者と提携する狙いは何なのでしょうか。

 なぜ通信事業者の方々とパートナーシップを結んでいるかというと、まず、昨今では皆さん携帯でインターネットを使っています。そして通信事業者のユーザーは、何百万人から何千万人もの利用者がいます。

 携帯は歯ブラシのように、日々誰でも使うものです。われわれはPerplexityを日々のアンサーエンジンとして使ってほしいので、各国の通信事業者と提携することは大きなシナジーがあると考えています。

――なぜ、各国で一通信事業者ずつ独占的なパートナーシップを結ぶ形にしているのでしょうか。

 意図して独占的な契約を各国の事業者と結んでいます。この会社の加入者にならない限り、Perplexity Proが使えないことになると、提携先の事業者はPerplexityの販促をしようという気持ちが高まります。提携先の事業者にとっても、自分たちの通信キャリアを契約すれば、Perplexity Proが無料で使えるキャンペーンを打ち出すことで、新規加入者のロイヤリティーや顧客の維持力、そして新規顧客の獲得力が高まります。その点で、各国の通信事業者1社と独占的にパートナーシップ契約をすることは有益だと考えています。

 この独占契約の部分は、本来は有償版のPerplexity Proを無償で使えるという部分に過ぎません。それ以外の一般のPerplexityの利用者が、個別に有償でProに変えることは可能ですので、ここは付け加えておきます。

――各国の通信事業者とのパートナーシップもまだ途上だと思います。Perplexityは今後どんな地域の市場に注目していきますか。

 われわれが照準を合わせているのは、GDPが高い国です。日本、韓国、シンガポール、香港、台湾、米国、カナダそして西欧州と中央欧州で今後、事業を特に展開していきたいと考えています。

(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)

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