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赤城乳業の“ギャルアイス”がSNSで話題 「ゥ于ら」誕生の裏に元ギャルの知恵

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月19日 8時40分

赤城乳業の“ギャルアイス”がSNSで話題 「ゥ于ら」誕生の裏に元ギャルの知恵

赤城乳業、ギャルをコンセプトにしたアイスを発売

 「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業(埼玉県深谷市)が、平成レトロを感じさせるアイスを発売しました。商品名は「チョコとベリーがグッド!」(希望小売価格:184円)。

 パッケージには「ウチらのギャルアイス」と印字されていますが、リリースを見ると「ゥ于らのギャルアイス」と書かれています。「『ゥ于ら』? どういうこと?」と思われた人もいるかもしれませんが、このほかにもギャル文字がたくさん並んでいます。「ズッ友と一緒に食べて気分アゲてこ~! (^_-)-☆」「キラキラしてきゃわたんだから絶対に実物見てNE!!!」など。

 平成ギャルとは、1990年代後半から2000年代に流行した、派手なメークやファッションを取り入れた女性たちのことを指します。ガラケーを使って「ぁレ)ヵ|”㌧(ありがとう)」「才ャ£ゐ(おやすみ)」などと打ち込んでいましたが、なぜギャルをコンセプトにした商品を開発したのでしょうか。赤城乳業の開発担当者を取材しました。

●社内で元ギャルを探す

 スーパーやコンビニのアイスの棚を見ると、ひときわ目立つこの商品。パッケージがヒョウ柄ということもあって、キラキラしています。

 ギャルアイスの特徴は、ストロベリー風味のアイスの中にチョコとチョコチップが入っていて、食感はゴリゴリ・パリパリであること。開発に携わったマーケティング部の最上日菜乃さんは、商品が生まれたきっかけをこのように話します。

 「仕事が終わって家に帰ったときに、なんとなく気分が落ち込んでいることってありますよね。そんなときに、アイスを口にして『今日もステキな1日だったなあ』と感じられる商品はつくれないか。こうした発想がきっかけで、開発が進みました」

 開発メンバーの3人は、いずれも20代の女性。しかも、3人とも自称「ギャルではありません」ときっぱり。では、コンセプトである「ギャルの世界観」を、どのようにして商品に落とし込んだのでしょうか。

 あの人は、若いころギャルだったのでは? 彼は、絶対にギャル男だったはず――。社内でそうした雰囲気を漂わせている先輩たちに、声をかけて回ったそうです。

 「『ひょっとして、昔ギャルでしたか?』と聞いて回りました。かつてギャルまたはギャル男だった人を見つけて、さまざまなアドバイスをいただきました。リリースに『ゥ于ら』と書いていますが、こうした文字も先輩たちの指摘を受けながら、修正していきました」(最上さん)

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