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北九州発の「資さんうどん」が関東に上陸、「全国進出」で何を狙う?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月24日 14時3分

 「さまざまなコストが上がっていく中で、どうしても低価格帯のブランドが少なくなってきた。資さんでは、1000円未満の価格帯でしっかりとニーズをつかみ、店舗を拡大していきたい」(崎田氏)。グループの規模を生かし、食材の調達・加工・輸送を自社完結させることで、低価格帯を維持していくという。

●「味は変えてはならない」

 ローカルチェーンとして親しまれてきた資さんうどんだが、大規模グループの下でどのように変化していくのか。

 崎田氏は「店舗を広げていくので『変わるもの』もあると思うが、『変えないもの』もある。特に48年間愛されてきた旗艦商品の味は、変えてはならないと思っている」と話す。水質の違いなども踏まえてレシピは調整し、賃料などの違いから価格は上げているものの、基本的には「北九州の味」をそのまま提供したい考えだ。

 関東に進出するにあたって、資さんうどんは東京・神田にポップアップレストランをオープン(7月13~15日)。用意した「1日400食」が完売したことを受け、大井裕之COOも「味に関してはそのままで勝負していきたい」と意気込む。

●八千代店はどんな店舗に?

 今回オープンする八千代店は国道沿いのロードサイド型店舗。“お膝元”の北九州ではロードサイド型の店舗が多いので、関東でも同じ形で軌道に乗るかどうかを試す狙いもあるようだ。

 お客の声を受けてメニュー開発を行ってきた流れも引き継ぎ、八千代店では新しい挑戦にも取り組む。「従来のメニューではボリューム的に物足りない」という声を受け、「資さん満腹セット」(1110円~)を新たにメニューに追加する。

 資さん満腹セットは、小さめのうどん・小さめの丼もの・甘味の3点がセットになった人気メニュー「資さんしあわせセット」(八千代店での価格は1030円~)のうち、うどんか丼ものを通常サイズで提供する新メニュー。全国の資さんうどんで、こうした試みは初めてだ。八千代店での売れ行きを見て、他店舗での販売も検討していくという。大井COOは「目指すのはうどんを中心とした大衆食堂。週に何度でも使っていただける店舗を目指す」と意気込みを見せた。

 資さんうどん八千代店は客席数130席を備え、年中無休・24時間営業を実施。駐車場は65台を確保している。

【修正履歴:2024年12月25日午後5時55分 初出で「2025年2月22日に関東2号店としてオープンを予定する両国店(東京都墨田区)も駐車場が充実している」と記載しておりましたが、両国店には駐車場はありませんでした(身障者用のみ設置)。訂正の上、おわびいたします。また、価格を八千代店のものに統一しました】

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