逆襲のアシックス 箱根駅伝で「シューズ着用者0人」からV字回復、その舞台裏
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月2日 10時19分
METASPEED PARISはランナーが疲労したときでも適切な姿勢とキック時の角度をキープでき、レース後半でもストライドを保てるように再設計されたモデルだ。
新採用された「FF TURBO PLUS」というミッドソール素材は従来素材と比較して、約8.0%軽く、反発性は約8.2%、クッション性は約6.0%向上した。その結果、SKYは約20グラム、EDGEは約25グラム軽くなった。また「SKY」はカーボンプレート前足部の幅を拡大、EDGEは前足部の厚みを3ミリ増加させたことで反発性がアップした。
新モデルは「スタートからゴールまで、自身のパフォーマンスを最大限発揮できる」と着用する選手からの評価は高いようだ。
10月27日の全日本大学女子駅伝で9年ぶりの優勝を飾った立命館大学の主将・村松灯選手(4年)は「METASPEED SKY PARISはより反発があり、前に進む感じが得られるため、レース後半になっても、しんどいはずなのに脚が前に進みます。またピッチ型とストライド型の2種類あることで、より自分に合ったシューズを選べるのが良いと思います」とコメントしている。
また前回の箱根駅伝は8区を5位と好走して、2月の延岡西日本マラソンを2時間9分26秒で制した早稲田大学・伊福陽太選手(4年)は「前シリーズはSKYの反発性が自分に合っていましたが、PARISシリーズはEDGEの方が反発性と安定感が合っていると感じて、履き替えました。安定感もあるためレース後半でも足が動きます」とMETASPEED EDGE PARISに好感触を得ているようだ。
一度は学生長距離界から消えたアシックスの反撃は続いている。今季の学生駅伝は前年と比べて、10月の出雲駅伝で4.4%、箱根予選会で7.6%も着用率がアップした。全日本大学駅伝でも前年から着用率が2.7%増加しただけでなく、1区(日体大・平島龍斗選手)と8区(駒大・山川拓馬選手)で区間賞を獲得している。
2025年正月の箱根駅伝におけるシューズシェア率はナイキ、アディダスという世界的ブランドとの“3強対決”が有力。2025年までに「パフォーマンスランニング市場のシェア1位を目指す」と宣言しているアシックスは好スタートを切れるのか注目したい。
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