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5分で振り返る2024年のSEO重大トピック

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月30日 8時5分

 Google検索は1日当たり85億回以上の検索が行われており、その規模は生成AI検索をはるかに上回っています。一方で、ChatGPTは世界で1億8050万人以上のユーザーを獲得し、急速に普及しています。日本でも20歳~69歳の約4割がAI Overviewを認知し、そのうち6割が使用経験があると報告されています。

 生成AI検索の普及により、検索からのWebサイト訪問は減少すると予測されていますが、完全になくなることはないでしょう。ユーザーの一部は複数の情報源を確認する傾向があります。また、プラットフォーム側も著作権問題を避けるため、参考元サイトのURLを明記し続けると考えられます。

 さらに、日本人の検索習慣は急激には変化しないと予想されます。生成AI検索が主流になるには、スマートフォンのデフォルト検索エンジンの変更など、大きな変革が必要でしょう。

 SEOへのビジネス投資については、その重要性は変わらないと言えます。確かに、従来のSEO作業の一部は重要性が低下する可能性がありますが、クロール効率の良いサイト設計や質の高いコンテンツ制作は依然として重要です。

 また、Googleが従来重視してきた「バックリンク」「サイテーション」「E-E-A-T」といった指標は、情報の信頼性を測る上で今後も重要な役割を果たすと考えられます。

 つまり、SEOの形は変化しても、その本質的な重要性は変わりません。企業は引き続きSEO対策に投資し、変化する検索環境に適応していく必要があります。生成AI検索の台頭は、SEOのビジネスモデルを崩壊させるのではなく、むしろ新たな機会を生み出す可能性があるのです。

●より良質なUI、コンテンツ、サイト構造が求められるSEOの新時代

 2024年、SEOの世界は大きな変革を遂げました。Google一強の時代が終わりを告げ、ChatGPTやSearchGPT、Perplexityなどの生成AI検索エンジンの利用者が増加しました。これに伴い、クロールリソースの縮小が進み、良質なコンテンツの量とクロール効率の良いサイト構造が重要視される時代へと移行しています。

 2025年は、コンテンツ作りの二極化が進むと予想されます。一方では生成AI検索エンジンのヒットを狙う、独自色を抑えたコモディティ化したコンテンツ、他方ではSNSや口コミでの話題性や、第一想起を狙う独自色を前面に出したコンテンツが主流となるでしょう。

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