5分で振り返る2024年のSEO重大トピック

　そしてユーザーエクスペリエンスの重要性は一層高まり、読了率や遷移数、CTAクリック数などの指標がより重視されます。一方で、セマンティックHTMLの重要度は徐々に低下すると予測されます。

　しかし、PageRank（ページランク）はWebサイトの信頼度を測る指標として引き続き重要な役割を果たすと予測されます。SEOの焦点は単なる順位から、SERPs（ユーザーが検索したキーワードの検索結果を表示するページ）の面を取りに行く戦略へと移行しています。

　ユーザーの流入経路が多様化する中、企業は全体的な手法から最適なビジネスソリューションと予算配分を考える必要があります。この新時代のSEOでは、より良質なUI、コンテンツ、サイト構造が求められ、ユーザー中心のアプローチがますます重要になるでしょう。

　Googleの訴訟は2024年に大きな判決が下されましたが、Google側が控訴したことで、裁判は長期化すると予想されます。今までの検索市場が変わることは必至のため、2025年はGoogle以外の検索にも目を向ける必要がありそうですね。

●筆者プロフィール：田中雄太

株式会社デジタルアイデンティティ SEOエヴァンジェリスト、コンサルタント。SEO集客からの売り上げ・問い合わせ増加など、セールスファネル全体のコンサルティングが可能。『薬機法管理者』の資格を有し、表現の規制が厳しい薬機法関連分野のマーケティングにも精通。