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なぜ繁忙期も「あの同僚だけ残業せずに帰れる」のか? デキル人が無意識に使う思考パターン

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月15日 8時10分

なぜ繁忙期も「あの同僚だけ残業せずに帰れる」のか? デキル人が無意識に使う思考パターン

大量の仕事をサクサクこなす人が、無意識に行っていること(イメージ)

 あなたの周りにいないだろうか? 難易度の高い仕事をいくつも抱えているのにもかかわらず、涼しげな表情でサクサク仕事をこなす同僚が。

 コンサルタントの中にも超高性能マシンのように大量の仕事を効率的に処理する者がいる。驚くべきは、その際に常に感情をコントロールできていることだ。憎らしいほどに淡々と重圧のかかるような仕事をスイスイこなす。

 そんな敏腕コンサルタントがいつも無意識のうちに使っているのが「スケール推定」だ。

 このスキルを学び、身に付けるだけでどんなに状況が変化したとしてもサクサク仕事を片付けられるようになる。

●「スケール推定」とは何か? 具体的な3つの手順

 「スケール推定」とは、著者の造語である。主に作業時間を概算するときに使う。作業計画を立てるときや、状況に応じて慣れない仕事をするときにとても役立つ。

 例えば上司から突然、「新規開拓用のリストを作ってくれ」と仕事を頼まれたとき、どんな感情を抱くだろうか。

 過去にほとんどやったことがない場合、「面倒だな」「忙しいのにそんな時間はない」とついつい思ってしまうことはないだろうか。思考ノイズが頭の整理を邪魔して「面倒だ」「気分が乗らない」という感情に支配されてしまう。だからこそ、ついつい先延ばしにしてしまうのだ。

 そんなときは「スケール推定」を使って作業時間を見積もればいい。グダグダ考える前にどれぐらい時間がかかるのかをざっくり概算してみるのだ。そうすれば不思議と感情がコントロールしやすくなる。余計な思考ノイズが減って気持ちが軽くなるからだ。

 「スケール推定」のポイントは次の3つだ。

1. 細かく分解する

2. 極端な数字から近づける

3. 実践後に記録する

 1つ目のポイントは、できる限り分かりやすい単位に分解することだ。例えば、新規開拓用リストの作成であれば「新規開拓用リストの作成はどれぐらいの時間がかかるか?」と自問自答しても概算するのは難しい。だから、まずは必要なタスクを紙に書き出してみるのだ。

・新規顧客の条件を確認する

・顧客データベースから条件に合ったデータを抽出する

・新規顧客リストのフォーマットを作成する

・新規リストのフォーマットに抽出データをペーストする

 このようにタスク分解すれば、概算しやすくなる。実際に概算した数字を当てはめてみよう。

・新規顧客の条件を確認する(10分)

・顧客データベースから条件に合ったデータを抽出する(2分)

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