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なぜ繁忙期も「あの同僚だけ残業せずに帰れる」のか? デキル人が無意識に使う思考パターン

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月15日 8時10分

 実際にやってみると分かるはずだ。「スケール推定」した数字と大きく外れないことを。「スケール推定」の初心者は、この結果に驚くはずだ。

「新規開拓用のリストを作るのに、30分ほどで終わる」と「スケール推定」してみた。実際に計測してみると、25分だった、40分だったということになるのだろう。早かろうと遅かろうと大きくは外れないのだ。

 フェルミ推定と同じで、一桁間違わなければ「正解だ」と思うぐらい緩く考えよう。

 「30分と仮説を立てたのに1時間(60分)もかかってしまった」としても、何の問題もない。新規開拓用のリスト作成なら、データの抽出に手間取ったのか? フォーマットの作成が思った以上に時間がかかったのか? と検証するだけでいい。すぐ次に生かすことができる。

 しかし、「30分と仮説を立てたのに5時間(300分)もかかってしまった」ということなら、仮説の立て方がかなりおかしい。一桁違うというのは根本的に何かが間違っている。重要な工程やプロセスが抜けていたのか、メタ思考やMECEの思考が不足しているのかと疑ったほうがいいだろう。

 いずれにしても、実際にかかった時間は必ず記憶しておこう。「スケール推定」の精度を上げる上で、とても役立つからだ。

【編集部注:この記事は、横山信弘氏の著書『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』(翔泳社、2024年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。】

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。

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