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LINEヤフー社長に聞く「AIエージェント」の展望 生成AI導入はどこまで進んだ?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月8日 17時41分

LINEヤフー社長に聞く「AIエージェント」の展望 生成AI導入はどこまで進んだ?

LINEヤフーの出澤剛社長CEO(撮影:河嶌太郎)

 LINEヤフーの業績が好調だ。今後さらに業績を伸ばすカギになるのが、生成AIの活用といえる。

 【LINEヤフー社長に聞く「2024年はどんな1年だった?」 セキュリティ対策の進捗は?】に引き続き、出澤剛社長にインタビューした。

 2025年に注目すべきトレンドとして挙げられるのが、AIエージェントだ。同社は生成AIを業務に組み込み、Yahoo!知恵袋やYahoo!検索など幅広いサービスで導入を進めている。

 出澤社長はITmedia ビジネスオンラインの取材に「買い物や予約など、ユーザーのアクションを代行するAIエージェントの提供を目指す。将来的にユーザーが接するインタフェースが変わっても、当社の強みは変わらない」と話し、LINEヤフーとして中長期的なスパンでAIエージェントを作っていく構想を明かした。その具体的なビジョンをお届けする。

●「C2C向けAIエージェント」に注力 他の経済圏との優位性は?

――この1年間で生成AIの導入もかなり進んでいると思います。導入が進むと、顧客体験や会社自体の生産性向上にもつながりますが、このあたりの変化はどうでしたか。

 まず短期的なこの1年の取り組みでいうと、社内の事業でも、Yahoo!知恵袋やYahoo!検索などで生成AIのソリューションをかなりの件数で導入できています。

 社内業務においても、国内の企業の中でも、相当多く導入している会社だと思います。例えばメールの返信に生成AIを活用していたり、プログラミングのコーディングのサポートでも生成AIを使っていたりします。

 ユーザーに対しての取り組みでも、Yahoo!知恵袋に代表されるように、生成AIが回答する取り組みを、いろいろなサービスで試している段階です。この取り組みは2025年も加速していきます。

 LLM(大規模言語モデル)をグローバルに展開している企業と話をすると、ローカルのデータやコンバージョンポイント(成果地点)、ユーザー認知をいかにして増やしていくかの相談を多くいただきます。

 当社の今後の姿はインターネットメディアを通じ、ユーザーと何かをつなげていく形だと考えています。恐らくそれが生成AIを通じて、いろいろなユーザーやサービス、コンテンツがつながっていく世界になっていくと思います。

 その意味では、われわれ自身がAIエージェントやパーソナルエージェントになっていくこと。これが、中長期的なスパンで見たわれわれのあるべき姿だと思っています。LLMは本当にどんどん進化していきます。2024年12月にOpenAIの「o3」の発表もありましたが、ユーザーの側にいても、すごいスピード感で便利になってきています。

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