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真・三國無双、25年目の新作 長寿作が直面する“マンネリ化”をどう乗り越えた?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月17日 8時10分

 RPG的要素を取り入れたこのモードは、サブモードであるにもかかわらず人気を博した。この2つの要素はいずれも以降のバージョンには継承されなかったが、後述するが今回の最新作で復活することになる。

 『真・三國無双6』では、プレイヤーの自由度をさらに高める改革が行われた。それまで武将ごとに固定されていた武器を、自由に選択できるようになったのである。この変更により、好みの武将と武器の組み合わせで遊べるようになり「強力な武器のために好きじゃないキャラを使わざるを得ない」といった類の制約がなくなった。

 また、『真・三國無双4』以降の時期はアクションゲームに加え、「タクティカルアクション」に関する試みも行われている。

 真・三國無双シリーズを発売するコーエーテクモゲームスといえば、『三國志』シリーズ、『信長の野望』など歴史戦略ゲームの大家である。それらのゲームで重要となる城・拠点・友軍の概念を真・三國無双シリーズにも取り入れ、プレーヤーが一人で全てを解決するのではなく、友軍と共に城や拠点を確保しながら進軍することが重要になるゲームへと変わっていった。

 シリーズ最大の挑戦といえるのが『真・三國無双8』で導入されたオープンワールドシステムだ。三国志の舞台、魏・呉・蜀およびその周辺エリアを再現した広大なマップでの体験は、戦闘ごとのクローズドなマップが舞台であった過去作と全く異なるものであり、三国志の世界への没入感を大きく高めたといえるだろう。ただ、本シリーズには従来の形態を好むファンも多く、この大胆な変更は賛否両論を呼ぶこととなった。

●最新作は過去資産とトレンドの融合

 最新作である『真・三國無双ORIGINS』は、シリーズの伝統を守りながら新世代のゲーマーをひきつける要素を盛り込んでいる。注目すべきは、現代のゲームトレンドと過去作要素の融合だ。

 過去の試みとして上述した2つの要素、「一騎打ちシステム」と「立志モード」は最新作で時を越えて実装されている。特に「一騎討ちシステム」は、パリィ(相手の武器を弾いて防御し、カウンター攻撃などにつなげる要素)やシールド破壊といった新要素を加えて復活している。

 特に、パリィはフロムソフトウェア(東京都新宿区)の名作『デモンズソウル』をはじめとしたソウルシリーズ、米サッカーパンチプロダクションズの『ゴースト・オブ・ツシマ』、またコーエーテクモ社作品である『仁王』にも実装されている。これらは、近年のソロアクションゲームで人気の要素でもある。

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