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ファンが沸いたプレリュードとロードスター、ホンダとマツダの“次の一手”は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月17日 6時10分

●TONEブースの盛況ぶりに驚く

 これまでほとんど毎年、東京オートサロンの会場を取材しているのに気付かなかったのだが、工具メーカーのTONEのブースが異常な盛り上がりを見せていた。かなり前からオートサロンでは福袋を用意しており、その価格には定評があったらしい。

 さらに、ここ数年は福袋以外にも大特価(4~6割引きくらい)でさまざまな工具を販売しており、それを目当てに来場する人もいるようだ。とにかく広めのブースにもかかわらず、熱心に工具を吟味する来場客でブース内はごった返しているのである。

 正直言って、一般の自動車オーナーに工具の需要があるとは思っていなかったので、この熱気には少々驚かされた。最近は愛車のボンネットを開けたことがないというオーナーも多いと聞くので、このブースでの盛り上がりにびっくりしたのだ。

 もちろんここはオートサロン、一般の自動車オーナーでもクルマ好き、なかでもカスタムやチューニング好きのオーナーが集まるだけに、クルマ愛が深いオーナーが多いのだろう。

 さらに最近のハンドツール(手の力だけで操作する工具)は機能性が向上していたり、デザインや仕上げに凝ったものがあったりと、眺めていじり回しているだけで楽しめるものも多い。そうした工具オタクもジワジワと増えているようだ。

 筆者はDIYメンテ歴が長いのでハンドツールや特殊工具なども一通り所有している。そのため、TONEの福袋やセール品を購入することは踏みとどまったが、持っていない工具があれば、この安さなら予定外の買い物をしてしまうに違いなかった。

●オートサロンのブランドは海外でも通用するように

 洗車好きは一定数存在するが、共働きが増えたこともあって、休日に洗車を家族で楽しむようなユーザーは減っている。その代わりディーラーやカークリーニング業者にガラスコーティングをしてもらい、自分は時々洗車機で洗うという時短派ユーザーが増えている。

 つまり高級な洗車用品を使って、たっぷり時間と水を費やして洗車を楽しむようなユーザーは、それほど増えてはいないようだ。

 また最近は実店舗や通販だけでなく、クラウドファンディングで洗車用品の新商品を購入するなど、購入経路も多様化しつつある。ディテーリングビジネス(自動車の清掃・修復などを提供するサービス)自体はまだ拡大傾向にあるだろうが、洗車用品はそろそろ飽和状態になってきたと言えそうだ。

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