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ドミノ・ピザはなぜ「有明ガーデン」を選んだのか フードコート初出店の経緯

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月22日 8時10分

 坂巻氏によると、東京ガーデンシアターでイベントのある日は、フードコートの席が取れず、コンビニなどで購入したものを屋外でサクッと食べているような客も多かったという。このような施設のキャパシティー面での課題を解消するために、全900席のAriakeダイナーに加え、300席超のフードエリアとして新たにARIAKE FOOD STAGEをオープンした。のんびりとした食事には前者、興行前後のさっと食事を済ませたいニーズには後者で対応していく。

 ARIAKE FOOD STAGEでは、フードエリアの増強だけでなく、東京ガーデンシアターで行うイベントとのコラボレーションも強化する。有明ガーデンでは、以前からモール内のBGMとして、興行するアーティストの楽曲を流すなどのコラボをしてきた。今後は興行と連動したメニューや、ノベルティの提供などを予定している。また、アーティストのイメージカラーに合わせた照明の調節や、エリア内の大型モニターでライブ映像を流すなど、体験価値の向上に注力する。

 「これまでも年間を通して数多くのイベントを行ってきましたが、推し活関連の消費、破壊力にはすさまじいものがあります。イベントによっては、1日に数千万円単位の売り上げアップがあったこともあり、こうした需要に今後も対応していく考えです」(坂巻氏)

●ドミノ・ピザ「フードコート初出店」のワケ

 ARIAKE FOOD STAGEの店舗で注目なのがドミノ・ピザだ。これまでフードコートへの出店はしてこなかったところ、今回初出店となった。

 ドミノ・ピザジャパンは、2033年までに国内店舗数を2000店まで拡大する方針を発表している。近年は閉店ラッシュが話題になることもあったが、従来店舗と異なる立地での出店を模索しており、10月には京セラドーム大阪にオープン。マーティン・スティーンクスCEOによると、有明ガーデンへの出店も、こうした活動の一環だという。

 その他、担当者は「店頭で生地をこねたり、伸ばしたりといった調理面での工夫をもっとお客さまに知っていただきたいと考えたのも今回出店した要因の一つです」とも話す。しかし、フードコートは国内にいくつもある。また、2024年だけでも埼玉の「エミテラス所沢」、横浜の「ワールドポーターズ」など、大型施設のフードコートがいくつも開業した。その中から有明ガーデンを選んだのはなぜなのか。

 「これまでフードコートに出店してこなかったのは、どうしても日常的に訪問するお客さまが多い特質上、ピザに飽きられてしまうリスクもあると考えたからです。一方、有明ガーデンは普段使いの方以外に、興行を目的に来訪される方も多く、客層の流動性が高い点がポイントでした」(担当者)

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