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Disney+好調の舞台裏 日本人初エミー賞受賞に導いた『SHOGUN 将軍』成功の意義

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月26日 13時47分

 アニメだけでなく、実写作品も成果を挙げた。例えばウォルト・ディズニーは、漫画家の二宮正明による日本の漫画作品『ガンニバル』を、2022年12月に実写ドラマ化した。Disney+で独占配信された作品ではあったものの、主演の柳楽優弥が、アジア地域における優れた業績や貢献を表彰する「アジアエクセレンスアワード」を2023年に受賞。作品自体も好調で、続編であるシーズン2の製作が決定し、2025年3月19日からの配信が決まっている。

 こうしたアジアをはじめとした各地域の作品や俳優を、グローバル市場に引き上げるのが、Disney+を通じたウォルト・ディズニーの狙いだ。

 「われわれのコンテンツ戦略では、引き続き世界中に眠っている才能ある作品や人材を集めて、焦点を当てることを狙いとしています。日本においては、日本の実写作品とアニメのラインアップを補完するため、日本テレビとSTARTO ENTERTAINMENTと協業し、日本のトップタレントを世界中へ紹介する共通目標があります」(チョイ社長)

●エミー賞で主演男優賞日本人初受賞に導いた『SHOGUN 将軍』の成功

 チョイ社長が言うように、日本という「世界の一地域に眠る」タレントを、世界的権威のある賞の受賞に結び付けた作品がある。2024年2月からDisney+で独占配信しているドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』だ。

 同作は、米国の小説家・ジェームズ・クラベルの1975年の小説『SHOGUN』を原作にしたもので、安土桃山時代の日本を舞台にしている。登場人物は架空名になっているものの、主人公が徳川家康の役回りを演じるなど、史実に基づいた武将が登場するといった設定だ。

 ウォルト・ディズニー製作の作品で、Disney+を通じて全世界に配信された。米国製作のドラマでありながら、多くのセリフが日本語なのが特徴で、真田広之、アンナ・サワイ、浅野忠信、平岳大、二階堂ふみといった日本人俳優が多数出演している。

 『SHOGUN将軍』は、初回エピソードの世界配信開始から6日間で900万回再生を記録。2024年9月の第76回エミー賞では作品賞と、主演の真田広之が主演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞を日本人で初めて受賞した。2025年1月の第82回ゴールデングローブ賞でも、テレビドラマ部門の作品賞を受賞したほか、真田広之が主演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞、浅野忠信が助演男優賞を受賞した。

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