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猫もムジラーにゃ? 無印良品が「猫アイテム」に注力する、このタイミングの理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月10日 9時21分

猫もムジラーにゃ? 無印良品が「猫アイテム」に注力する、このタイミングの理由

無印商品が「ネコ」に注目

 「無印良品」を展開する良品計画は2024年11月、ペット用品として猫関連アイテムの本格展開を始めた。同社はこれまでも「猫草栽培セット」といった猫関連の商品を手掛けてきたが、なぜこのタイミングでペット用品の品ぞろえを拡充し、本格的に取り組むことにしたのか。生活雑貨部の阪田一馬さんに、今後の展開も含めて話を聞いた。

●ペット用品の本格展開を開始、まずは猫アイテムから

 良品計画は「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、生活者の日々の暮らしを豊かにする基本商品のラインアップを拡充している。阪田さんによると「あらためて『暮らし』を振り返った際、昨今はペットを家族の一員として迎え、共に生活する人が増えていることが分かった」という。

 ペットフード協会が発表している「2024年 全国犬猫飼育実態調査」によると、国内の猫飼育頭数は915.5万頭、犬飼育頭数は679.6万頭。厚生労働省が発表した2024年4月時点における子どもの数(15歳未満人口)が約1401万人であることを考えると、国内では子どもの数よりもペット数のほうが多くなっている。

 「ペットと暮らす家庭が増える中、無印良品としてはこれまでペットとの共存を『生活シーン』と捉えた商品を展開してこなかった。そのためこのタイミングで品ぞろえを始めた」

 ペットの中でも猫関連商品から始めた理由は「環境省が定めた基準でも猫は室内飼いが推奨されていることから、これまでの知見を生かしながら家の中で人と猫がストレスなく生活できる商品を開発しようと考えたため」だという。

 人が使って気持ち良いもの、安心できるものを、家族の一員である猫にも共有してほしいという思いから、素材を生かしたごはんやおやつ、無印良品の定番家具と同じシリーズの猫用家具を発売した。

●「食べる」「過ごす」の2カテゴリーで展開

 2024年11月の発売時には、暮らしの基本である「食べる」と、住空間を快適にする「過ごす」の2カテゴリーに分けて商品を展開している。

 食べるのカテゴリーでは、総合栄養食「素材を生かした猫のごはん 魚だし香る国産鶏肉と玄米」(50グラム250円、500グラム1790円)や、グルテンフリーで化学調味料や着色料、増粘剤(ぞうねんざい)を使用せず、国産米粉を使用した乳酸菌入りのおやつ「ピューレ」4種類(ささみ、まぐろ、おさかなミックス、かつお各350円)をラインアップ。

 ピューレは、野菜風味を含む複数の候補を検討し、最終的にモニターの猫にも食いつきが良かった味を採用した。

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