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「ドコモ社長交代」や「NTTドコモ・グローバル設立」の背景は? NTTグループ決算説明会で語られたこと

ITmedia Mobile / 2024年5月10日 21時45分

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NTTドコモの現社長の井伊基之氏(左)と、新社長に就任する前田義晃副社長(右)。前田副社長は中途採用でドコモに入社した経歴の持ち主で、同社としては初めてNTT出身“ではない”社長となる。井伊氏は社長退任後、ドコモの相談役に就任する

 NTT(日本電信電話)は5月10日、2023年度(2023年4月~2024年3月)の通期連結決算を発表した。前年度比で増収増益の決算となり、特に営業収益/営業利益/当期利益については過去最高を更新した。同社の子会社で「総合ICT事業」を担うNTTドコモも増収増益の決算となったが、法人事業やスマートライフ(非通信)事業がけん引したもので、コンシューマー通信事業はほぼ横ばい(わずかな減収減益)となった。

 この記事では、同日に行われた報道関係者向け決算説明会の中から、注目すべきやりとりをまとめる。

●NTT目線で見る、重要子会社の新社長たち

 今回の決算公表に合わせて、ドコモとNTTコミュニケーションズ(ドコモ子会社)は6月14日付で社長を交代することを発表した。

 ドコモの新社長には、前田義晃副社長が就任する。同氏は同社としては初めてのNTT出身“ではない”社長となる(※1)。NTTコミュニケーションズの社長には、小島克重常務が就任する。小島氏はNTT出身で、NTTコミュニケーションズでは主に法人営業を担当してきた。同氏はドコモの取締役も兼任する。

 今回の人事は経営体制の“若返り”が目的の1つだという。ドコモの井伊基之社長と、NTTコミュニケーションズの丸岡亨社長は代表取締役も辞任し、それぞれの会社の相談役となる。

(※1)前田副社長は2000年、リクルートから転職する形でドコモに入社している

 なお、NTTデータグループも6月18日付で社長を交代し、同社の子会社であるNTTデータの佐々木裕社長が兼務する体制となる。

 NTTの重要な子会社(※2)において社長が一気に交代する――決算説明会では、NTTの島田明社長に子会社の社長人事に関する質問が行われた。

(※2)厳密には、NTTから見るとNTTコミュニケーションズは“孫会社”となる

―― NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTデータグループの新社長は、(親会社の社長として)どのような能力を評価して選んだのでしょうか。また、3社の社長に期待する役割を教えてください。

島田社長 まず、3人共に(現在の各社の社長よりも)かなり若返ることになります。ドコモの前田さんは54歳ですし、NTTコミュニケーションズの小島さんとNTTデータグループの佐々木さんは58歳と、3人共に50代です。新しい世代に、次の戦略を構築してもらいたいと考えています。

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