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11型「iPad Pro(M4)」を使って実感した快適さと課題 高い処理能力を生かした“提案”が欲しい

ITmedia Mobile / 2024年6月1日 18時36分

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発売日に11型iPad Pro(M4)を購入。Magic KeyboardとApple Pencil Proも新調した

 Appleは、5月15日にフルモデルチェンジを果たした「iPad Pro(M4)」と、画面サイズを2つから選べるようになった「iPad Air(M2)」を発売した。第3世代でプロセッサが初めてMシリーズになったiPad Proを利用していた筆者は、iPad Airと悩みつつも11型iPad Pro(M4)を購入した。有機ELを2枚重ねた「タンデムOLED」で大幅にコントラスト比が上がり、映像が美しくなった他、薄型・軽量化されている点やApple Pencil Proへの対応が魅力だったからだ。

 実際、購入から約2週間たっているが、動作の軽快さはもちろん、ディスプレイの美しさや軽さには満足している。「Magic Keyboard」が刷新されたことで、若干ながら入力のしやすさも向上した印象だ。一方で、13型のiPad Pro(M4)と比べると、そのインパクトはやや薄れてしまうようにも見えた。既に13型のiPad Pro(M4)と11型のiPad Air(M2)のレビューは掲載されているため、ここではそれらとの比較を交えつつ、11型iPad Pro(M4)の実力を解説していきたい。

●薄型・軽量化されている一方、13型と比べると差が分かりづらい結果に

 ディスプレイをバックライト不要の有機ELにしたことで、薄型化・軽量化されている点は11型iPad Proも同じだ。前世代にあたるiPad Pro(第4世代)との比較だと、厚さが0.6mm、重さがWi-Fi+Cellularモデルで22g削減されている。より持ち運びやすくなっているのは、サイズを問わず、iPad Pro(M4)のメリットといっていいだろう。

 一方で、13型iPad Pro(M4)との比較だと、先代からの薄型・軽量化の効果がやや限定的で、手に取ったときの第一印象としては、やや違いが分かりづらいのも事実だ。重量はiPad Pro(第4世代)から5%弱軽くなっていることもあり、さすがに持ち比べると分かる一方で、厚みの違いは少々認識しづらい。13型iPad Pro(M4)のような、「薄っ!」という驚きには欠けている印象だ。

 これには理由もある。もともと、12.9型のiPad Proは、第5世代からディスプレイに「ミニLED」を採用していた。ミニLEDは画質の大幅な向上が図れる一方で、厚さや重さが増しやすい。第6世代の12.9型iPad Proは、厚さが6.4mm、重量もWi-Fi+Cellularモデルで684gもあった。有機ELを採用した結果として、この部分を大きく削減できたというわけだ。

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