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サービス開始から10年のmineo 通信品質改善が純増に貢献、次の戦略は“ライトファン”の獲得

ITmedia Mobile / 2024年6月5日 19時56分

 利用者特典制度の「ファン∞とく」では、コミュニティーサイト「マイネ王」での活動状況に応じて特典を付与する形だったが、2月28日からは活動状況ではなく契約年数に応じて特典を付与している。田村氏によれば、オプションを試せる「10分かけ放題」や端末割引などが全体のうちの6割ほどを占めている。さらに、10分かけ放題は同じオプションの利用のうちの約7割を占め、端末割引に関するオプションは3000円引き/7000円引きが約8割を占めており、端末割引は高額なものの方が利用されていることが分かる。田村氏は「今後の利用状況を踏まえて、ラインラップの見直しを検討していく」とした。

●コアなファン獲得のmineo、今後はライトユーザーの獲得にも注力

 mineoは、これまでにユニークな機能を打ち出し、コアなファンを獲得してきた経緯がある。その1つが「mineo米」をユーザーに還元する取り組みで、mineoユーザーとオプテージ社員が育てた米を使って、mineoのイメージカラーである緑色のグリーンカレーを考案している。モバイル事業運営チームの冲中秀伸氏は2024年6月現在、「販売は予定していない」としたが、オフ会やコミュティーサイト「マイネ王」でプレゼントしている。

 また、余ったデータ通信容量(パケット)を全国のユーザーで分け合う機能「フリータンク」は、mineoユーザーがデータをタンクに入れると、mineo渋谷のタンク(ディスプレイ)にもリアルタイムに反映され、日々共有できるデータタンクであることが分かりやすく可視化されている。

 災害が発生したときに、テレビ局によるYouTubeライブなどの動画で災害情報を収集する際、データ通信を多く使う。そんなときのためにもmineoのフリータンクでは、「10GBまでパケットを引き出せるようにしている」(冲中氏)そうだ。「2017年に始まり、これまでにのべ68万人を対象とし、累計で39回開放した」(同氏)

 mineoは1月1日16時10分の能登半島地震を受けて災害支援タンクを開放した。オプテージは防災の日である2023年9月1日~3日に、災害時にmineoユーザーが寄付したパケットを解放する「災害支援タンク」を提供しており、ユニークなサービスの有用性もしっかりと証明している。

 コミュニティーサイト「マイネ王」は、ユーザー同士がオンラインでコミュニケーションを取れる場、投稿された困り感に対して詳しいユーザーがアドバイスする場としても活用されている。事務局による投稿に付いた「ポジティブなコメント、ハッピーなコメントをカウントしている」(同氏)とのことで、「これらが100万に達成すると、桜の(木の下で)食事をする取り組み」を実施していたが、「桜を植えさせてもらえる公園を探すのが大変」だったという。2018年からは地域活性化も意識し、表題を「mineo green project」に改め、石川県七尾市で2019年に桜を植樹したそうだ。

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