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LINEMO新料金プランは“楽天モバイル対抗”を強く意識 ただし経済圏やLINE連携には課題も

ITmedia Mobile / 2024年6月8日 6時5分

 LINEのデータ通信を通信量の計算から除外する「LINEギガフリー」や、「LINE MUSIC」を6カ月間無料にするサービスなどは継続する。ただし、スマホプランの特典として用意されていた「LINEスタンプ プレミアム for LINEMO」は、どちらの料金プランにもつかない。これは、LINEの有料スタンプが使い放題になるサービス。別途契約することは可能だが、スタンプ目当てでスマホプランを契約していた人は考慮しておきたいポイントといえる。

 ソフトバンクが主力と考えているのは、990円から2090円に変動するLINEMOベストプランだ。現状のLINEMOは、「ミニプランの方が多く売れている」(ソフトバンク 専務執行役員 コンシューマ事業推進統括 寺尾洋幸氏)。市場全体でも、「10GB以下の方は、全体の4分の3」(同)と数が多い。「この辺を狙うと、市場的にはLINEMOベストプランの方が多くなる」(同)という。もともとLINEMOは20GBプランでスタートしたが、より低容量のユーザーにターゲットをシフトした格好だ。

 小容量であれば現行のミニプランでフォローできそうだが、データ通信のトラフィックは年々増加しており、容量が足りないユーザーも増えてきた。寺尾氏によると、2024年4月時点で実に34%のユーザーがデータ容量を超過しているという。こうしたユーザーが増えると、「ご満足いただけていないので、解約率が高くなる」(同)。新規契約の獲得だけでなく、解約抑止の観点でも現状の3GBよりデータ容量が多い料金プランを導入することが必要だったというわけだ。

●LINEMOベストプラン導入の狙いは? ソフトバンクが示す3つの理由

 ソフトバンクがLINEMOの新料金プランを導入した狙いは、主に3つある。1つ目が、先に挙げたデータ使用量の増加に対応し、解約を抑止すること。2つ目が、Y!mobileとの差別化だ。Y!mobileが2023年に導入した「シンプル2」は、Sが4GB、Mが20GBで、4GBと20GBの中間がない。シンプル2 Sは、「データ増量オプション」をつけても6GBまでしか増量できず、6GBを超えると選択肢がない状況だった。3GBから10GBに変動するLINEMOベストプランは、この間を埋める料金プランといえる。

 もう1つのLINEMOベストプランVは、データ容量が20GBから30GBに変動するが、このデータ容量はそれぞれY!mobileのシンプル2 Mやシンプル2 Lと同じだ。どちらも中容量という点では、Y!mobileとバッティングするようにも見える。

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