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KDDIはローソンと組んで何を仕掛ける? 携帯ショップの雇用問題解決にも? 株主総会で語られたこと

ITmedia Mobile / 2024年6月19日 23時4分

 高橋氏は「使いやすいように引き続き努力する。Pontaポイントはローソンでも使っていいただける」と付け加えた。

●会場からはSDGsについて複数の質問

 来場した株主からの質問に対しては、議長を務めた社長の高橋誠氏と担当役員が回答した。

 KDDIが「TELEHOUSE」として展開しているデータセンターでは多くの電力を必要とすること、最近打ち上げが増えている低軌道の通信衛星は、衛星が増えて混雑し、デブリ(宇宙ごみ)も問題視されるなど、デメリットも増えていると株主は指摘。ITU(国際電気通信連合)以外の機関が必要ではないか、先端技術を追いかけるにあたってSDGsに対してKDDIはどう考えているかとの質問があった。

 執行役員常務で、先端技術統括本部長 兼 先端技術企画本部長の松田浩路氏が回答した。

 「KDDIは世界中にデータセンターを保有しているが、2025年度までに実質再生エネルギー100%という目標を掲げており、順調に進捗(しんちょく)している。AIの台頭でデータセンターがこれからも増えていくが、環境負荷を少しでも軽減できるように、最先端の省電力性能を持ったサーバを選定したり、冷却技術の技術検証を実施したりして、業界一丸となって環境負荷の低減に努めている。

 昨年(2023年)は再生エネルギー発電会社「auリニューアブルエナジー」を設立。脱炭素社会に向けて取り組んでいきたい。

 KDDIは60年以上前から衛星通信を手掛けており、当初から宇宙ごみは認識され、地上から場所の把握に取り組んできた。最近はスペースXをはじめとして、低軌道の衛星が非常に増えてきた。こうした衛星、宇宙の混雑に対しては、「増やさない」「減らす」という2つの方向でルールが規定されている。KDDIは国連傘下の機関であるITU(の関連団体)にも議長を輩出しており、活発な議論を行っている。

 『増やさない・減らす』とは、ロケットを再利用したり、打ち上げた後、大気圏で完全燃焼させてごみが出ないようにしたりといったこと。最近では、宇宙ごみを捉えてコントロールする技術もある。KDDIはそういったことが実現可能なパートナーと提携し、宇宙産業の健全な発展に努めていきたい」

 続けて脱炭素、カーボンニュートラルに対する取り組みについての質問があり、執行役員常務 CFO コーポレート統括本部長の最勝寺奈苗氏が回答した。

 「実質的な再生可能エネルギーでのカーボンニュートラルを目指している。今般、KDDIグループの目標を前倒しし、データセンターは使用電力の実質100%を再生可能エネルギーで対応していく予定。また、2030年度までにKDDIグループ全体でのカーボンニュートラル、2040年度までにサプライチェーン全体を含めたCO2排出量を実質ゼロにするネットゼロ達成したいと考えている。サプライチェーン全体でのCO2削減は非常にハードルが高いが、取引先との協働により、社会全体でのカーボンニュートラル、ネットゼロに取り組んでいく」

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