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スマホ充電レンタル、便利なのに大半の人が知らないワケ 「ChargeSPOT」の認知度向上に必要なこと

ITmedia Mobile / 2024年6月21日 13時26分

●スマホのバッテリー技術がスマホの進化に全く追い付いていない

 さらに、橋本氏は「スマホのバッテリー技術がスマホの進化に全く追い付いていない」ことを指摘する。「スマホのバッテリー容量の大容量化が進む一方で、1日当たりの平均消費電力量は102倍に増えた」と話す橋本氏は、この要因には「ディスプレイやアプリ、通信規格の進化」が含まれると説明し、「パワーギャップ」だと言い表した。

 橋本氏はスマートフォンのトレンドとなっている「生成AI」も、バッテリーの消費に「影響を及ぼしている」と指摘し、生成AI搭載スマートフォンと非搭載スマートフォンとでバッテリーの消費量がどれほど異なるのかを調査した結果を示した。

 調査では従来型のスマートフォンとして生成AIを搭載しない「Xperia 1 V」を、生成AIを搭載した「Galaxy S24」「Pixel 8 Pro」を用意し、AIに関する機能を同じ条件下で使用し、消費電力量の差を検証した。リアルタイム翻訳では約30分の音声データとして記録された会話内容を翻訳し、画像生成は30回、音声消去は30回行った。

 この結果、生成AI搭載スマホの方が非搭載スマホよりも多くの消費量だと分かった。橋本氏は「今後さらに、AI搭載スマホが増えることから、スマホを充電するニーズも高まる」と予想している。

●モバイルバッテリーシェアリングサービスの存在を知らない人は85% 認知拡大に必要なこと 

 出先での充電ニーズが増えると考える橋本氏だが、モバイルバッテリーを既に所有している人は、そもそもモバイルバッテリーシェアリングサービスを使うのか? という疑問もわく。

 INFORICHがモバイルバッテリーの所有者にChargeSPOTの利用意向を聞いたところ、3分の2の人が利用する可能性を示した。理由に挙がるのは「荷物を減らせるから」「持ち歩くのが面倒だから」などだった。

 調査ではモバイルバッテリーを購入した人に対し、購入時にChargeSPOTの存在を知っているかどうか聞いたが、85%もの人が「知らない」と回答した。既にモバイルバッテリーを持っている人は3年に1度のペースで買い替えていることも分かったという。

 モバイルバッテリーシェアリングサービスの市場を見ると、バッテリースタンド設置シェア率はChargeSPOTが82.8%とトップを獲る。ChargeSPOTの利用者は10代が14%、20代が42%と全体で最も多く、以降は30代が19%、40代が15%、50代が8%、60代が2%と緩やかに減っている。

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