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10万円前後の「AQUOS R9」は“ハイエンドスマホ”として満足できる? シャープが「自信作」と断言するワケ

ITmedia Mobile / 2024年7月4日 18時3分

 消費電力については、Gen 2と比較して、Snapdragon 7+ Gen 3では5%の電力削減が可能になっているとのこと。「フラグシップに8シリーズがあるが、そこに使われている最新のアーキテクチャをSnapdragon 7+ Gen 3にも使っている。音楽再生なら約2時間長く、動画は約40分長く再生できる」(中山氏)

 Qualcommが公表しているスペックシートを見ると、Snapdragon 7+ Gen 3のCPUクロックスピードは最大2.8GHz。Snapdragon 7 Gen 3の最大2.63GHzより高くなっている一方で、Snapdragon 7+ Gen 2の最大2.91GHzよりはやや低い。ただし5GモデムはGen 2の「Snapdragon X62 5G」よりも新しい「Snapdragon X63 5G」を採用しており、X62の下り最大4.4Gbpsよりもより高速な下り最大5Gbpsの通信をサポートする。また、Wi-Fi 7に対応した「FastConnect 7800」をサポートするのは7シリーズではSnapdragon 7+ Gen 3のみだ。

 カメラの画像処理をつかさどるISP(Qualcomm Spectra)は、18ビットのコグニティブISPに対応しており、写真や動画のレイヤーを認識して画質を最適化できるという。

 一方、Snapdragonの8シリーズを見ると、CPUのクロックスピードはどの世代も3GHzを超えており、Snapdragon 8 Gen 3が最大3.4GHz、1世代前のSnapdragon 8 Gen 2が最大3.36GHzとなっている。5GモデムはSnapdragon 8 Gen 3が下り最大10Gbpsの「Snapdragon X75 5G」、Snapdragon 8 Gen 2が下り最大10Gbpsの「Snapdragon X70 5G」を搭載する。2つともFastConnect 7800や18ビットのコグニティブISPもサポートする。

 こうしてみると、CPUや5Gモデムの性能はSnapdragon 8シリーズの方が上だが、Wi-Fi 7対応やコグニティブISPなど共通している部分もある。5GについてはX63もミリ波は対応しており、国内の理論値での最速はドコモの4.9Gbpsなので、モデムチップの差がスループットに影響を及ぼすことは考えにくい。

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