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古いiPhoneで撮影した写真が“エモい”と評価されるワケ 「iPhone 3GS」で試してみた

ITmedia Mobile / 2024年7月14日 10時5分

●高騰する「中古レトロカメラ」手に届きやすいところに「古いiPhone」

 中古のコンデジとはいえ、10年落ちでも2万円前後となれば安価ではない。また、データの取り込みに別途カードリーダーが必要になるなどの手間やコストもかかる。Wi-Fi機能を備えるSDカードを用いればカードリーダー等は必要なくなるが、古い機種では相性の問題などもある。

 チェキといったインスタントカメラにはプリント用紙、フィルムカメラはフィルムのほかに現像が必要になるなど、趣味を楽しむとしても意外とお金がかかるのだ。

 そこで注目されたのが「古いiPhone」だ。10年ほど前のiPhone 4や5世代は昔使っていたり、保護者のおさがりで手元にあったりする例もある。加えて、iPhone 5Sでも中古相場は5000円前後とお求めやすく、球数が多いことから入手性も高い。高騰するレトロカメラの代わりに選択されるのだ。

 ギリギリZ世代の筆者が高校生の頃に使っていたiPhoneが5や5Sだったことを考えれば、「昔使っていた」や「保護者や兄弟のおさがりで持っている」という意見が出る点も納得だ。

 これに加えて旧式のiPhoneもiOS11以降では、操作性も現行のiPhoneと大きく変わらない。iOS12が利用できるiPhone 5S世代であれば各種SNSアプリも旧バージョンで動作するなど、スマホとしての使いやすさを有している。

 古いiPhoneはデジカメに比べてコスト面の優位性のみならず「操作方法を別途覚える必要がない」「作例をSNSで共有しやすい」という強みが生まれる。このような意味で古いiPhoneに注目がいく点は納得だ。

 確かに2015年以前の機種であれば、AIカメラや複数カメラを用いた要素も下火の時代だ。今回筆者が試したiPhone 3GSとまではいかなくても、昨今のAIカメラ搭載スマホでは撮れない自然である意味「エモい写真」を簡単に残せるのだ。

 現行のAI補正が大きく入るスマートフォンとは異なる写りの機種は使ってきた世代にはどこか懐かしく、より若い世代には新鮮に映る要素を備えている。古いiPhoneで撮影した写真は新鮮な意味で「エモい」と評価されることも納得できた。

 思い返せばスマートフォンのカメラも年を追うごとに幾多の進化を遂げ、写メールが利用できるカメラ付き携帯電話から数えれば四半世紀近い歴史を重ねてきた。筆者よりも下の世代は写メールのサービスが開始されて以降に生まれた人が大半だ。

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