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スマホの実質負担額、ソフトバンクが最も「分かりにくい」と感じる理由

ITmedia Mobile / 2024年7月17日 10時5分

●ドコモは端末補償+早期利用料を加味した実質負担額を明記

 このように、ソフトバンクの製品ページでは明確になっていない事項が多いと感じる。

 では、他キャリアはどうか。ドコモも、ソフトバンクの新トクするサポート(プレミアム)と同様に、1年後に端末を返却するとお得になる「いつでもカエドキプログラム+」を提供している。

 先に一例として挙げたAQUOS R9はドコモでも取り扱っており、いつでもカエドキプログラム+の対象になっている。ドコモオンラインショップを見ると、「一括払い」「いつでもカエドキプログラム+分割払い」「分割払い」という3つの項目がある。一括払いは言うまでもなく1回払いを指す。ドコモのAQUOS R9は11万7040円だ。

 約1年後に別の機種に変更する場合は、いつでもカエドキプログラム+分割払いをクリックかタップし、「2:23か月目以外で本機種をご返却する場合」を選択すると、内訳を確認できる。

 早期利用料の1万2100円、smartあんしん補償利用料の1万1440円(月額880円×13回分)、1~12回目までの分割金額の3万2142円、という情報が箇条書きで分かりやすく記載されているため、ソフトバンクのような算出は不要だ。

 ソフトバンクの場合、製品ページにオンラインショップでの価格を明記しているが、オンラインショップ割、新トクするサポート(プレミアム)で必要なあんしん保証パックの正確な利用料が明記されていない。AQUOS R9のページにはあんしん保証パックの料金として「月額使用料最大1740~550円」と明記されているが、どの料金が該当するのかが分からない。早トクオプション利用料は明記されているが、合計金額は算出しておらず、自分で計算する必要がある。

 KDDI(au)と楽天モバイルは、1年後に返却した場合に割安な実質負担額となるプログラムを提供していないが、auオンラインショップでは「au Online Shop お得割」、楽天モバイルでは乗り換えを条件とするポイント還元分を引いた金額を製品購入ページに記載している。

 ソフトバンクは、なぜオンラインショップ割を引いた実質負担額を製品ページに明記していないのだろうか。オンラインショップ割込みなら、他キャリアよりも安くなるケースもあるかもしれないだけに、もったいないと感じる。特に、ソフトバンクは1年で返却すると実質12円や24円になるなど、お得な施策を打ち出している。もう少し表記を工夫するだけで、魅力的なプログラムの理解促進につながるはずだ。

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