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約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も

ITmedia Mobile / 2024年7月27日 6時0分

 これは標準搭載されているアプリも同じ。例えば「ニュース」アプリは、日本語に切り替えることは可能だが、そうすると中身が空っぽになってしまう。天気予報アプリも現在地が機能しないことがあった。どのような層が利用するのかにもよるが、これまでキャリアのフィーチャーフォンを使っていた人が乗り換えるには、少々クセが強すぎる印象もある。

【訂正:2024年7月27日22時30分 初出時、「GPS非搭載」との記述がありましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします。】

 現状、日本で販売されているフィーチャーフォンは、AOSP(Android Open Source Project)ベースの独自OSを搭載しており、アプリをユーザーが手軽にインストールする方法はふさがれている(ベースがAndroidのため、ないわけではないが)。これと比べると、KaiOSの方が自由度は高いが、その自由度が生かし切れていない印象も受けた。

 こうした点を踏まえると、JOURNEY Pro 4Gは、やはり電話やSMS、Gmailなどを中心とした使い方が中心になりそうだ。こうした機能を使う分には、操作性もシンプルで悪くない選択肢といえる。スマホに触れたくない休日に持ったり、データ通信するスマホとは別に電話用のケータイとして持ったりする端末にはなりうる。2台持ちの観点では、Googleアカウントで連絡先を同期できる機能が役に立つ。

 仮にLINEや各種コード決済アプリがあればもう少し用途の幅も広がるはずだが、そのためには、まず日本で端末が普及する必要がある。9割以上のユーザーがスマホを使う中、あえて日本市場向けのフィーチャーフォンにアプリを投入する開発者は少ないだろう。鶏が先か卵が先かになってしまうが、Orbic1社だけで解決できる問題ではないことだけは確かだ。ファンドを通じてKaiOSに出資しているKDDIなど、キャリアの協力も不可欠になる。グローバルでのスケールメリットは生かしやすいだけに、業界ぐるみでの推進も期待したい。

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