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スマホが最も「つながる」キャリアは? MMDが半年間の体感を調査、きっかけはドコモ社長の宣言

ITmedia Mobile / 2024年7月30日 10時53分

●直近半年の外出時の通信サービス満足度トップは?

 大手4キャリアを契約している2000人を対象とした本調査では、直近半年の外出時における通信品質の満足度を「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」「そのサービスを利用していない」の5段階で尋ね、利用サービス別にまとめた。

 「満足」「やや満足」を合わせると、各サービスで最も満足度が高かったのは、「インターネットブラウザ」が70.2%で最も多く、次いで「通話(LINE通話など)」が69.9%、「QR・バーコード決済」が62.9%だった。キャリア別に見ると、「通話(LINE通話など)」「インターネットブラウザ」「SNS」「総合満足度」でKDDI、「QR・バーコード決済」「オンライン動画サービス」でソフトバンクとなった。

●調査のキッカケの1つとなったのが、NTTドコモ前田社長の宣言

 繰り返しにはなるが、MMD研究所としては初めて通信品質に関する調査を実施した。このきっかけの1つとなったのが、NTTドコモ新社長の前田義晃氏による発言だ。前田社長は6月18日の記者会見で、通信サービス品質No.1を目指すと宣言した。

 その際、前田社長が名指しした調査会社はOpensignalだった。なお、Opensignalの「一貫した品質」という項目において、2年連続でトップを獲得したのはソフトバンク。一貫した品質はユーザーが一般的なタスクを完了できる頻度を指す。5Gのカバレッジ(エリアの広さ)はドコモが1位となっているが、「体感としてドコモがつながりづらい」というレッテルを貼られたままだ。

 各キャリアのユーザーだけでなく、MMD研究所としても、こうした動きを注視しているようだが、MMD研究所の調査はOpensignalの調査などで通例となりつつある、実際の通信速度ではない。「こうした情報はキャリアも開示するものの、実際につながるかどうかの情報は収集できない」(MMD研究所)からこそ、ユーザーの生の声をもとにした調査データにも意義があると考えたようだ。

 Opensignalの調査では上位だった楽天モバイルが、MMD研究所の調査結果で最下位となったのは、つながれば速度は出るが、エリアの面で課題あるから、ということなのだろうか。加えて、楽天モバイルのみ、時間帯によって通信速度が落やすい、MVNOが含まれていることも結果に反映されたようだ。

 裏どりというと大げさかもしれないが、ユーザーの体感を調べる手法として、「東京ビッグサイトでの大規模イベントで出口調査を行うという手」(同)はあるが、「膨大な時間と手間とコストがかかることから断念した」(同)という。「シーンの細分化をして、半年間における直近のつながりやすさ」(同)に主眼を置いたのがMMD研究所による今回の調査だ。

 過去半年の体感を調査した理由については、コロナ禍が明けて人流が変わったタイミングであることに加え、半年ごとに調査した場合に「その推移を振り返りやすい」(同)からだという。ただ、あくまで半年間のつながりやすさをアンケート形式で聞いた調査なので、絶対的な評価にはなり得ない。参考程度にとどめておきたいが、通信品質を図る1つの指標にはなる。つながりやすさの傾向を把握できるよう、今後も同様の調査を継続してほしい。

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