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FCNTが新「arrows」でSIMフリー市場に再参入 競合ひしめく中で“シェアの奪い合い”にこだわらない理由

ITmedia Mobile / 2024年8月8日 19時54分

FCNTが新「arrows」でSIMフリー市場に再参入 競合ひしめく中で“シェアの奪い合い”にこだわらない理由

arrows We2 Plusは8月9日から、arrows We2は8月16日から順次発売する

 FCNTが、MVNO市場に再参入を図る。2023年に経営破綻したFCNTは、レノボ傘下で「FCNT合同会社」として再スタートを切り、2024年5月に新型スマートフォン「arrows We2」と「arrows We2 Plus」を発表した。この時点で決定していた販路はNTTドコモ、au、UQ mobileのみだったが、販路の追加を示唆していた。

 8月8日、FCNTは販売戦略発表会を開催し、追加の販路を発表した。

 MNOでは楽天モバイルがarrows We2 Plusを取り扱う。価格は4万9900円(税込み、以下同)で、MNPを利用すれば最大で1万4500ポイントを還元する。楽天モバイル ビジネス推進本部 デバイス戦略部 副部長の佐々木愛氏は、arrows We2 Plusは子どもからシニアまで、安心して利用できることを魅力に挙げる。最強家族プログラム、最強青春プログラム、最強こどもプログラムなど「楽天モバイルの通信プログラムと親和性が高い」ことにも触れ、「楽天モバイルの各種プログラムと組み合わせることで、多くの価値を提供できる。4万9900円は恐らくキャリア最安値」とアピールした。

 MVNOではIIJ(IIJmio)がarrows We2 Plusとarrows We2を扱う。価格はarrows We2 Plusが5万4800円、arrows We2が3万2800円だが、MNP特価でarrows We2 Plusは3万6800円、arrows We2は1万9800円に割り引く。

 この他、MVNOではイオンモバイル、HISモバイル、mineo、QTモバイル、LIBMO、NifMoも扱う他、量販店やECサイトでも取り扱う。市場想定価格はarrows We2 Plusが5万9950円、arrows We2が3万6850円。

 arrows We2シリーズのオープンマーケット向けモデルは、arrows We2 Plusが「M06」、arrows We2が「M07」の型番を持つ。これは、2019年にSIMフリー(オープンマーケット)向けに発売した「arrows M05」の後継機種であることを意味する。つまり、arrows We2シリーズは5年ぶりのSIMフリー市場に向けたモデルでもある。

 では、FCNTはなぜ、キャリア市場だけでなくSIMフリー市場へと販路を拡大するのか。

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