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FCNTが新「arrows」でSIMフリー市場に再参入 競合ひしめく中で“シェアの奪い合い”にこだわらない理由

ITmedia Mobile / 2024年8月8日 19時54分

 FCNT プロダクトビジネス本部 副本部長の外谷一磨氏は、arrows We2シリーズの開発が決まった早いタイミングから、「SIMフリー市場への投入もスコープに入れていた」という。ただ、arrows M05を発売した2019年と比べると、OPPOやXiaomiなどの中国メーカーやPixelを擁するGoogleもシェアを伸ばし、国内メーカーではシャープも堅調で、SIMフリー市場はレッドオーシャンとなっている。

 こうした状況は当然ながらFCNTも認識しており、「非常に素晴らしい商品の数々がミドルレンジで存在している」と外谷氏。SIMフリー市場へ再参入するにあたり、「多くの商品をお客さんが選んでいただける自由がある一方で、商品が多すぎて、スペックがバラバラで分かりにくいという声がある」ことに着目。「お客さまが迷わず、間違えなく選べる商品を提供していくのがいいと考えた」(外谷氏)

 その上で意識したのが3つポイントだ。

 1つ目が、競合価格帯と比較してワンランク上の体験を提供すること。arrows We2 Plusは5万円台ながら、プロセッサはSnapdragon 7s Gen 2、メインメモリは8GB、内蔵ストレージは256GBを確保している。5010万画素カメラは光学式手ブレ補正にも対応する。

 arrows We2はさらに安い3万円台だが、プロセッサはMediaTekのDimensity 7025、暗所も明るく撮影できるスーパーナイトショット対応の5010万画素カメラ、4500mAhバッテリーなどを備える。セキュリティパッチは最大4年間提供する。「エントリーモデルでここまでの期間は他にないのでは? 長く安心して使える商品に仕上がっている」(外谷氏)

 ワンランク上の体験は、arrowsならではの特徴にも直結する。arrows We2シリーズは、米国国防省の調達基準であるMIL規格に準拠するが、FCNT独自のテストとして、1.5mの高さからコンクリートに落としてもディスプレイが割れにくい品質を担保しているという。本体はハンドソープを使った丸洗いやアルコール除菌にも対応する。ジャストシステムと共同開発した日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」も継承している。arrows We2 Plusならではの機能として、健康状態を把握できる自律神経の測定も可能だ。

 「他よりもワンランク上の堅牢性や防水性能を備える。こういったことを提供していくことが、arrowsを求めている人のお約束」(外谷氏)

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