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楽天モバイルの赤字幅が縮小、プラチナバンドは前倒しでエリア化 三木谷氏は「若年層の利用増」もアピール

ITmedia Mobile / 2024年8月10日 11時15分

 楽天モバイルの矢澤社長は「SIM単体はMNPしやすいので契約は増えているが、端末バンドルもかなりのボリュームがあり好調に推移している」と話しており、SIM単体契約以外も伸びていると説明した

●プラチナバンドは前倒しで積極的に設置している

 さらなる利用者の拡大、解約率低下に向けて通信品質改善も強化。三木谷氏は「つながらないという意見はほとんどなくなりつつある」という微妙な表現をしつつ、「さらに最強にしていく」と強調する。

 6月27日には700MHz帯のプラチナバンドの商用サービスを開始。都市部から順次エリアを拡大することで、狭い路地や屋内の「ディープインドア」までをエリアにするよう拡大を積極的に実施していくと三木谷氏。

 KDDIの高橋誠社長やソフトバンクの宮川潤一社長は、楽天モバイルのプラチナバンドのエリア展開のスピードに疑問の声を挙げるが、三木谷氏は「サービス開始は1年半以上の大幅の前倒し。1.7GHz帯の頃も当初計画から3年以上前倒ししてエリア構築してきた。それと同じことをプラチナバンドでも行っていきたい」と説明。積極的なプラチナバンドのエリア構築をアピールする。

 通信品質の改善では、5G基地局のソフトウェアアップグレードも順次行い、より広いエリアカバレッジなどを実現するMassive MIMOを活用。「他社に比べてMassive MIMO比率が大きい」(同)という。

 さらに衛星通信との干渉緩和によって、各社基地局の出力を上げられるようになったが、この出力増とMassive MIMOの効果をあわせて、1つのセルあたりの5Gトラフィックは東京都内で2.3倍に、5Gにつながるユニークユーザー数は1.5倍になり、それぞれ効果が出ているようだ。

 5Gエリアの拡大もあわせてデータ利用量がさらに増加。2024年7月には1日あたり0.90GBとなったため、平均で1カ月30GB程度の利用量になる見込み。ARPUの増加につながるため、さらなる収益改善が期待される。

●30~34歳の10%以上が使う楽天モバイル

 「初めて公開するデータ」として紹介されたのが、年齢層ごとの楽天モバイル利用者の割合。特に30~34歳の10.2%が楽天モバイルを利用。23~29歳だと8.6%だが、半年で1.5%の上昇となり、「年内にはこの年代も10%を超えてくる。インターネットヘビーユーザー(の年代)はどんどん楽天モバイルに入っている。さらにショッピングや楽天カードを使ってもらえる」と三木谷氏は説明した。

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