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楽天モバイルの赤字幅が縮小、プラチナバンドは前倒しでエリア化 三木谷氏は「若年層の利用増」もアピール

ITmedia Mobile / 2024年8月10日 11時15分

 楽天モバイル単体のARPUは2031円だが、ユーザーが楽天市場、楽天カード、楽天証券などを使うことによるグループへの貢献を含めると3030円になると三木谷氏。2022年第1四半期には1546円だったことから倍近くにまで拡大。

 楽天モバイル契約者は、利用期間が長くなるにつれ楽天グループのサービスの利用が増加する傾向にあり、2年後には平均3.21個の楽天サービスを利用。楽天モバイルユーザーと非ユーザーを比べると、楽天市場の流通総額49.7%、楽天トラベルは12.0%、楽天カードは25.9%、それぞれ利用額が大きくなるという。

 こうしたシナジー効果によるグループ利益の押し上げ効果は順調に拡大しており、2024年第2四半期は初めて100億円を突破。三木谷氏は、この押し上げ効果が「今後1000億円、1500億円、2000億円と拡大していく」と見込む。

 楽天モバイルについて三木谷氏は、データ通信3GB未満で1078円(税込み、以下同)、無制限でも3278円という料金、Rakuten Linkによる国内通話無料、海外ローミング2GBまで無料といった料金プランについて、「他社がなかなかマネしづらい、本筋をいっているというか、とても魅力的なプラン」だとアピールする。

●楽天ペイメントも黒字化

 インターネットサービスセグメントは、ポイントプログラムSPUや0/5(0と5のつく日の特典)改定、全国旅行支援がなかったといった影響は合ったものの、売上収益は同3.1%増の3039億円、Non-GAAP営業利益は同30.3%増の189億円となった。

 SPUの改定などについては「より優良なお客さまに手厚くするという施策」(同)ということで国内ECの売上が成長し、収益性は改善したという。

 フィンテックセグメントは、売上収益は同12.0%増の2027億円、Non-GAAP営業収益は同28.1%増の423億円となり、初めて売上2000億円を達成した。

 楽天銀行、楽天証券、楽天カードが順調に拡大。さらに楽天ペイメントが取扱高の拡大で増収増益となり、売上収益は同23.5%増の225億円、Non-GAAP営業収益は39億円の改善となり、12億円の黒字となった。「なかなか競争の激しい業界だが、他社がなかなか黒字化できない中、楽天ペイメントは既に黒字化した」と三木谷氏。

●南海トラフ地震に伴い対策本部を立ち上げ

 なお、政府は8日に「南海トラフ地震臨時情報」を発表しており、これに対応して楽天モバイルは対策本部を立ち上げたという。楽天モバイルの矢澤俊介社長は「しばらく様子見だが、南海トラフ地震を想定して機材の準備をしている」と説明。

 地震発生時は、基地局の出力を制御してバッテリーの延命を図ることがソフトウェアでコントロールできる他、バッテリー、発電機、可搬型基地局を該当エリアに移動し始めているなど、準備を進めているという。

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