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夏フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」でモバイル通信は快適だったのか auの取り組みを聞く

ITmedia Mobile / 2024年8月11日 11時56分

 来場者からの声を集めるために、同イベント用アプリには「ひと言アンケート」の機能を用意。トイレや通信環境などイベントにおける問題点などが集められるようにしているが、初日の8月3日が終わった時点で、通信環境に関する声は「他キャリアユーザーからの意見の2件しかなかった」という。SNSでも検索をしたところ、これまでは大量にあった通信に関する声も数十件と少なく、「え、これだけ?」と思うほどだったそうだ。

 もちろん、各キャリアのネットワークが万全だったというわけではないが、Starlinkが要所に設置されて安定したWi-Fi環境が構築されていたため、結果としてネットワークに対する不満の声が少なかった、ということのようだ。

●回線混雑の問題をStarlinkのWi-Fiスポットで解決 「費用対効果は十分」

 運営チーフによれば、ROCK IN JAPAN FESTIVALの会場で回線が逼迫(ひっぱく)すると発生する問題が3点あるという。1点目は運営スタッフが使うKDDI回線を使ったIP無線機で、2022年は「本当につながらない」という状況だった。つながっても途切れ途切れで話している内容が聞き取れないといった問題が発生。「主要スタッフ間で連絡が取れないと、(イベント管理ができないため)イベント崩壊の危機になる」と運営チーフは強調する。

 2つ目の問題は、来場者が通信を使えないという問題。LINEを始めSNSが使えず、同行者などとの連絡が取れないなどのトラブルにつながる。3点目がグッズ購入や飲食の際の決済ができないという問題だ。

 2019年まではキャッシュレス決済の比率がそこまで高くなく、QRコード決済も導入していなかったため決済の問題は発生しなかったが、コロナ禍以降に再開したイベントの現場ではQRコード決済の需要が増加し、それに対応したところ通信の問題で決済ができないという状況が発生してしまった。

 こうした問題を解消するために、2023年にはStarlinkによるWi-Fiスポットを提供。これが一定の成果となったことから、今回はさらにStarlinkを拡充。Wi-Fiスポットを増やすことで、さらなる通信環境の改善を図ったという。

 さらに、2023年にはグッズ売り場や飲食ブースで使うWi-Fiスポットを来場者と同じものにした結果、一部で決済が遅くなる現象が発生して現金のみの対応になっていたが、そうした反省を生かし、2024年はStarlinkを3台から11台に増設。さらに決済用にWi-Fiネットワークを分離したことで、4日の段階では決済に問題発生していなかったという。

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