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「Pixel 9 Pro Fold」と「Galaxy Z Fold6」は何が違う? 外観を中心に比較する

ITmedia Mobile / 2024年8月14日 6時5分

 閉じた状態では、Pixel 9 Pro Foldが通常のスマートフォンに近いアスペクト比を採用しており、違和感なく使える。対してGalaxy Z Fold6は、閉じた状態ではかなり縦長のディスプレイとなり、縦長のSNSなどとの親和性は高い。

 Pixel 9 Pro Foldは、ディスプレイ端が大きく丸みを帯びている。特に端末の底部をつかむような持ち方をしたときの持ちやすさっも印象的だった。

重量と安定性

 重量については、Pixel 9 Pro Foldが約257g、Galaxy Z Fold6が約239gと、Galaxy Z Fold6の方が18gほど軽い。この差は、スペック表ではわずかに見えるかもしれないが、実際の使用感では大きな違いを生む。

 フォルダブルスマートフォンは、通常のスマートフォンと比べて重量があり、長時間の使用で手や手首に負担がかかりやすい。特に、片手での操作や、電車の中吊り広告を読むために長時間持ち上げているような状況では、わずかな重量差が疲労度に大きく影響する。

 Galaxy Z Fold6は、ディスプレイを細長くしたり、ヒンジの素材を工夫することで重量を削減しながら、大画面を実現している。この設計は、ユーザーの使用体験を考慮した上での工夫といえる。一方、Pixel 9 Pro Foldは、重量よりも大画面とマルチタスク機能を優先したデザインといえるだろう。

 取り回しの際に気付いたポイントが、テーブルなどの平面に置いた際の安定感だ。この点で、Pixel 9 Pro Foldは非常に優れた設計だと考える。カメラバーの出っ張りが水平にデザインされているからだ。

 Pixel 9 Pro Foldは、本体を開いた状態でテーブルに置いても安定した状態を保てる。一方、Galaxy Z Fold6は、開いた状態でテーブルに置くと、やや不安定さを感じる。これは、カメラ部が実測で約3.2mmと大きく出っ張っている。この出っ張りが、端末を開いた状態で平面に置いたときに、わずかながらもグラつきを生じさせてしまうのだ。

 この安定感の違いは、実際の使用シーンでは大きな差となって現れる。例えば、カフェでの作業中に端末を開いて置く場合、Pixel 9 Pro Foldは安定した状態を保てるため、作業に集中しやすい。一方、Galaxy Z Fold6は置く角度や場所によってはグラつきが気になり、作業の効率が下がってしまう可能性もある。

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