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「遮光100%日傘」は夏のスマホ冷却にも効果あり? 炎天下で徹底テストした

ITmedia Mobile / 2024年8月20日 16時43分

 正午12時前後にテストをしたので頭頂部ばかりが熱されてしまったが、最高気温35度を超える日や、朝や昼などより全身に直射日光を浴びる時間帯だとさらなる差が出るだろう。言うまでもなく、近年の夏の屋外活動で日傘や帽子といったアイテムは必携だ。

 次にスマホだ。こちらは昼14時台に、屋外の木製すのこにiPhone 15 Proを5分間載せた状態で温度変化を計測した。片方は直射日光に当たっている状態、もう片方は日傘で影を作った状態で計測した。結果、全体として約6度の変化を確認できた。

・日傘なし:46.0度

・日傘あり:38.7度

 日傘ありの37.8度は、普段屋内でアプリを利用していても達する温度だ。だが、日傘なしの45.0度は高負荷のアプリの利用中よりも熱く、これ以上の温度になるとiPhone自体が本体保護のために自動停止してしまう。夏の日中にスマホを利用する場合は、日傘を利用するか、建物の中や日陰に入って温度上昇を抑えるべきだろう。日差しを遮らなければ、いくら冷却アイテムを利用しても効果は薄い。

●日傘でスマホが2倍以上省電力に! ダークモードの効果もチェック

 日傘でスマホを利用するもう1つの利点が、スマホの画面が見やすい上に省電力で動作するという点だ。

 最近のスマホは明るい日中屋外でも画面を見やすくする「アウトドアモード」などと呼ばれる機能が搭載されている。確かにこのモードを搭載したスマホは、屋外でも比較的画面を見やすい。だが、光の反射による見づらさは防げない他、消費電力が大きくなるので、バッテリー残量が急速に減りがちだ。そこで日傘で日光を遮れば、画面の明るさを抑えつつ画面が見やすくなる。

 では、日傘といわゆるアウトドアモードでどの程度消費電力に差が出てくるのだろうか。おおよそだが、「iPhone 15 Pro」の値を計測したのが以下のグラフだ。

 夏の日中屋外では画面を見やすくするために明るい「アウトドアモード」が有効になる。だが、その消費電力は日傘ありの場合と比べて2倍以上に及ぶ。さらにアプリ利用中の消費電力も加わるので、スマホのバッテリー急速に消費してしまう。

 これらの結果から、夏の屋外でのスマホ利用は日傘でスマホの温度上昇を抑えつつ、画面を見やすくして消費電力を抑えるのがベストといっていいだろう。もちろん、可能なら建物の中や日陰に入って利用するべきだ。

 このテストではiPhone 15 Proを先に紹介したが、あわせて大画面Androidスマートフォン「Pixel 8 Pro」と、ダイレクト給電設定で消費電力のより正確な数値を得られる「AQUOS R8」でもテストを行った。その結果も表で紹介しておく。

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