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「Pixel 9」シリーズ3機種をじっくりと試す AIを駆使したカメラ機能は健在、ただし進化の余地もあり

ITmedia Mobile / 2024年8月24日 6時5分

 メタリックな塗装を施してあるPixel 9 Proの方が持ったときに滑りにくいといった細かな違いはあるが、持ち心地も共通しているといっていいだろう。サイズの違いではなく、純粋に機能の上下で端末を選べるようになったのは朗報だ。Pixel 9 Proが加わったことで、サイズではなく、機能を基準に選べるようになったというわけだ。これまでサイズゆえにプロモデルを諦めていた人にとって、Pixel 9 Proを検討してみる価値は高い。

 もう1つのPixel 9 Pro XLは、Pixel 9 Proをそのまま6.8型化したものといっていい。背面ガラスやフレームの処理は、Pixel 9 Proと共通。片手では手に余るサイズ感だが、映像などの迫力はその分増すことになる。ただし、そのサイズや素材ゆえか、重量が221gとヘビー級。サムスン電子が手掛けた「Galaxy Z Fold6」との差も、18gしかない。

 フォルダブルスマホ側の軽量化が進んでいるためでもあるが、正直なところ、18g重くなる程度であれば、より大きな画面を折りたたんで持ち歩けるGalaxy Z Fold6を選びたくなってしまう。下を見ると通常サイズのスマホが、上を見るとフォルダブルスマホがあり、XLと言いながらもややその位置付けが中途半端になっているきらいがある。大型モデルも残すのであれば、機能で差をつけるか、徹底的に軽量化するなど、もう一工夫を期待したいところだ。

●進化したカメラ機能 AI/ARを駆使した「一緒に写る」もチェック

 AIを駆使したコンピュテーショナルフォトグラフィーは、Pixelシリーズの人気を押し上げた機能の1つ。Pixel 9シリーズでも、その実力はさらに進化している。カメラの構成はノーマルモデルが超広角と広角、プロモデルが超広角と広角と望遠で、メインになる広角カメラのセンサーやレンズなどのスペックはPixel 8シリーズから据え置き。Pixel 9の超広角カメラは、12メガピクセルから48メガピクセルに画素数が向上した。

 画素数向上のメリットは、ピクセルビニングで感度を上げられるところにある。この点で、Pixel 9はレンズのF値も1.7と明るく、“プロ並み”になった。この数値はPixel 9 Pro/9 Pro XLも同じだ。また、Pixel 9/9 Proはペリスコープ型の光学5倍望遠カメラを搭載している。こちらも画素数は48メガピクセルと高い。さらに、ピクセルビニングを解除すれば切り出してズームにも使える。

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