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指輪で電車に乗れる ドコモ「EVERING」から見える“クレカ×タッチ決済”の現在地

ITmedia Mobile / 2024年8月25日 10時5分

 1回あたりのチャージできる金額は3万円、1カ月あたりにチャージできる金額は12万円までだ。オートチャージも利用できる。基本的には、飲食店などでの少額決済を想定したサービスとなる。なお、1つの電話番号につき、1つのEVERINGアカウントしか利用できない。

 支払い時のポイントサービスだが、独自の還元やdポイント対応など、支払い自体がお得になるサービスは今のところ用意されていない。クレジットカードからのチャージにポイントがつくかはカード会社による。

 支払い時は、EVERINGの指輪をはめた指を曲げて、指輪の円を決済端末のタッチ部分に近づけて認識させる。すると、VISAのクレジットカードとして、EVERINGのアカウントに残額があれば引き落としが完了する。

 実際の使い勝手だが、リングの厚み2.9mmという点を除けば使い勝手はいい。一部の店舗ではカードが2枚重なっているなどと表示され使えない場合もあったが、いずれは決済端末側の更新などで解決されるだろう。また、落とした場合もスマホで利用停止できる他、先に利用されてもチャージ額以上は使えないという安心感がある。

 EVERINGならではの便利さとして、軽量かつ5気圧防水でランニング中や急な雨でも気軽に決済を利用できる点、NFCを活用したスマートキーでのロック解除が可能な点などがある。

 ただ、もっと便利さを享受するには交通機関のように、スマホやクレジットカードを取り出さずに素早く決済したくなる環境が必要だろう。また、EVERINGの仕組みであれば指輪型以外に、子どもに持たせるモデルや、以前ソニーが販売していた既存の時計のバンドをスマート化する「wena」のような製品があってもいいはずだ。今なら、小型/軽量のスマートバンドに取り付ける用途も考えられる。利用領域の拡大と、普及による決済面でのお得さの拡充に期待したい。

●EVERINGも対応、電車・バス利用のタッチ決済対応は今後どうなる?

 今回EVERINGを装着し、特に利用したいと感じたのが公共交通機関だ。そこで、最後にタッチ決済と交通機関の関係にも触れていこう。

 ここ数年で、Suicaなどの交通系ICカードではなく、クレジットカードのタッチ決済を導入するバスや私鉄が増えている。これは導入費用の他、インバウンド需要に対応できるという部分も大きい。

 EVERINGでのタッチ決済も電車・バスでの利用はできないとされていたが、7月になり公共交通機関での利用に対応すると発表された。

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