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「Pixel 9 Pro Fold」と「Pixel Fold」を徹底比較 弱点だったカメラ画質が改善 “次”に期待したいことは?

ITmedia Mobile / 2024年9月4日 6時0分

 例えば、Webベースのビュワーで夏目漱石の「こころ」を読んでみたのだが、Pixel Foldではしっかりと見開き(2ページ)表示となったのに対して、Pixel 9 Pro Foldは1ページのみの表示となった。ところが、本体を90度回転させると、今度は逆にPixel Foldは1ページのみの表示、Pixel 9 Pro Foldは見開き表示となった。

 アプリの実装次第だが、「PIxel Foldでは横開きで見開きで使えていたのに、Pixel 9 Pro Foldではできない(向きを変えないとダメ)」といったことは、意外と起こるかもしれない。

 次に「dマガジン」アプリで雑誌を開くと、先ほどと挙動が異なった。Pixel Foldでは通常の向きでは見開き表示の状態となるが、本体を90度回転させると、1ページが中央に表示される(左右には余白が出る)。

 一方でPixel 9 Pro Foldでは、そのまま開いても、90度回転させても見開き表示となる。ただし、ピンチアウトすれば拡大できる(≒1ページ表示にできる)ので、実用面ではそれほど問題にはならないだろう。

 では「YouTube」アプリではどうなるか。くの字型にして机上に置くと、どちらも「上半分に動画、下半分にコントロールパネル」という表示となる。この基本的なUIに変更はないようだが、折りたたみスマホの利便性はこの辺りにもあるため、UIに関する大幅なアップデートがあれば、適時試してみたい。

 ところが、本体を目いっぱい開いてYouTubeの動画を視聴すると、インナーディスプレイのアスペクト比がもたらす問題に直面する。一般的なアスペクト比である「16:9」の動画を拡大せずに視聴すると、どちらの機種も上下左右に何も表示されない領域がどうしても出てしまう。90度回転させたとしても同様だ。

 16:9のコンテンツに適したのはインナーディスプレイなのだろうか――そこでふと「カバーディスプレイならどうだろう?」という疑問が芽生えた。

 Pixel Foldのカバーディスプレイは16:9に近いアスペクト比なので、あまり余白がないので見やすい。ただし、画面の片方の端部がインカメラに掛かってしまうので、その点が気になる人はいるかもしれない。

 それに対して、Pixel 9 Pro Foldのカバーディスプレイはアスペクト比が変わった影響で左右の余白が増えてしまった。ただし、映像がインカメラに掛からなくなるので、ある意味で見やすくはある。

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