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スマホの料金プランには価値なし? 月額280円からの「HISモバイル」が目指す心躍るサービス 

ITmedia Mobile / 2024年9月5日 21時48分

 そんな中、「新料金プランである自由自在2.0プランの提供に向けて、何を改善すべきか考えた」結果、現行の料金プランの改善点が見えてきたそうだ。

 まず、HISモバイルが「注力している」(猪腰氏)7GBが月額990円の料金プランでは、毎月7GBでは収まらずに超過してしまうユーザーが70.2%、3~7GBで収まるユーザーが19.4%、3GB未満が10.4%となった。かといって、20GBの料金プランに変更したものの、実際に使うと20GBを超過してしまうユーザーが51.8%、10~20GBで収まるユーザーが18.1%、10GB未満が30.1%と、「全体的に不整合であることが分かった」と反省点を述べる。

 音声通話に関しても課題があったという。5分以内の国内通話が何度でもかけ放題となる「5分以内かけ放題オプション」は、5分以内で収まるユーザーが42%だったのに対し、5分超過で別料金が発生してしまったユーザーが58%となった。これが6分かけ放題に変更したとすれば、「超過してしまうユーザーは30%減少する」という。

●ahamoやLINEMOを意識し、他社よりも安くした

 新料金プランの名称には、現行プランと同じ「自由自在」の文字が含まれているが、コンセプトは「最安値プラン」から「最適プラン」へと変わっている。とにかく出費を抑えたい人はもちろん、ユーザーそれぞれの使い方に合った料金プランが求められていた。

 小容量の料金プランを月額290円で先に提供したのは日本通信で、そのレベルに合わせた最安値をHISモバイルも追いかけた。日本通信は従量制だが、HISモバイルは1GBを使い切ったあとも低速で使い続ける需要がまだあり、「全体のうちの5割強」(猪腰氏)はそうしたユーザーであることから、100MB未満の場合は現行の月額290円から月額280円に値下げした。

 改定を検討した際に最も意識したのが、ライバルの料金プランだという。ターゲット層を「ほぼ使わない人」「低容量を使う人」「中容量を使う人」「大容量を使う人」の4つに分かると、100MB~7GBは他のMVNOを意識し、中容量の10GBはソフトバンクの「LINEMO」、20GBはNTTドコモの「ahamo」に対抗している。

 LINEMOでも10GBは利用できる。3GB未満なら月額990円、3GBを超えると10GBまで月額2090円だが、HISモバイルはLINEMOの3GB超~10GBより750円安い月額1340円だ。20GBについても、ahamoの月額2970円より880円安い月額2090円となっている。ahamoより10GB多い30GBは2970円で、ahamoの20GBの月額料金と同額ながらも、より多くのデータ容量を消費できる。

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