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「Apple Watch Series 10」は10周年の“集大成”といえる完成度 46mmケースへの乗り換えを決断した理由

ITmedia Mobile / 2024年9月17日 21時5分

 水深計は、Apple Watchが水につかると自動的に起動する。コンプリケーションやアプリから呼び出すことも可能だ。シュノーケリングの記録は、Huish Outdoorsの開発した「Oceanic+」で取ることも可能だ。同アプリは、Apple Watch Ultraをダイブコンピュータ化するものだが、シュノーケリングだけなら無料で利用できる。Apple Watch Series 10にも対応しているため、ぜひインストールしておきたい1本だ。

 また、スピーカー部分のデザインが変わり、音楽の出力に対応した。Apple Musicで音楽を流してみたが、Apple Watchから音楽が流れるのは新鮮。これまでのApple Watchも着信音や電話の音声がスピーカーから流れていたが、より用途が広がった格好だ。ただし、音質はiPhoneなどのスマホと比べると、ペラペラな印象。スマホを持っているときに、あえて使うようなクオリティーではない。単体利用時に流すとなるとシチュエーションを選ぶため、使いどころが少々難しい気もした。

 最後に睡眠時無呼吸症候群の検出だが、こちらは残念ながら、通知が届くのに30日程度の利用が必要になるため、今回のレビューでは試すことができなかった。筆者が睡眠時無呼吸症候群でなければそもそも検出されないため、なかなかレビュー泣かせの機能といえる(その方が、健康ということで悲観すべきことではないのだが……)。

 薄く、軽くなったApple Watch Series 10は、過去最高のクオリティーだと評価できる。着け心地もいい。特に、これまでステンレススチールを使っていた人は、その軽さに驚くはずだ。高級感はそのままに、装着感のよさを両立しているところは、高く評価できる。Series 8以前からの機種変更であれば、親指と人差し指をダブルタップで操作できる機能も新たに使えることになる。新たにApple Watchを使い始める人はもちろん、既存モデルからの買い替えにもオススメできる1台だ。10年の集大成を、ぜひ体験してみてほしい。

(製品協力:アップルジャパン)

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