世界初3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」に触れる 衝撃の完成度に“未来のスマホ”を見た
ITmedia Mobile / 2024年10月10日 6時5分
望遠カメラは光学5.5倍。ペリスコープ方式の望遠レンズを採用しており、ズーム性能にも長けている。
一般的に、折りたたみスマートフォンでは本体スペースの確保や軽量化を理由にカメラ性能は削られがちだが、本機種はフラグシップの名に恥じない高いカメラ性能を持ち合わせている。
搭載しているプロセッサや通信バンドについては、近年のHuaweiのスマホらしく非公表だ。メモリは16GBとしており、Huaweiの機種としては大容量だ。過去にレビューした機種の傾向から推察すると、中国で製造された独自のプロセッサが採用されていると考えられる。
通信周りでは中国向けの衛星通信「天通」と「北斗」に対応しており、携帯電話の電波が届かないエリアでも、通話やメッセージの送信が可能だ。
バッテリーはサイズの異なるものが3つ搭載されており、合計で5600mAhの容量となる。本体を薄型にするためにバッテリーの厚さも1.9mmにするなど、かなり力を入れた部分だ。スマホ本体は66Wの急速充電に加え、50Wのワイヤレス充電にも対応する。ワイヤレス急速充電をアピールする理由は、同社が展開する電気自動車等で充電するニーズだとしている。
10.2型の大きなディスプレイのスマートフォンを折りたたんでも「普通のスマホ」と呼べるサイズや重量に仕上げたことも驚異的だ。厚さはディスプレイをたたんだ状態で12.8mmと普通のスマートフォンより厚いが、これはiPhoneなどに厚手のケースを装着した状態と大きく変わらない。また、折りたたみスマホのGalaxy Z Fold5のディスプレイを閉じた状態(13.4mm)よりも薄い。
本体は最薄部が3.6mm、USB端子のある部分でも4.75mmと驚異的な薄さを実現。最薄部が3.6mmという数字は、同社いわくスマートフォンとしては「世界最薄」であり、イヤフォン端子(φ3.5mm)とほぼ変わらない厚さといわれると、そのすごさが分かるはずだ。
ここまで薄くしただけあって、本体の重量は298gと300gを切っている。ディスプレイを閉じたときは凝縮感のある重さだが、全て展開すると、まるで羽のように軽く感じる。そもそも、10型のディスプレイを持つタブレットで200g台の機種など、比較対象が存在しない。
ソフトウェアはHarmonyOS 4.2が採用されており、今後はHarmonyOS NEXTへのアップデートも予定されている。現時点ではAndroid OSが根幹にあるため、一般的なスマートフォン向けのアプリが動作するとしている。
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