1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

ソフトバンクもY!mobile/LINEMOの料金改定で“30G競争”が激化 楽天モバイルやMVNOも対抗必至か

ITmedia Mobile / 2024年10月28日 20時48分

 ただし、シンプル2は音声通話定額が別建てになっている点には注意が必要だ。オプションを付けないときの料金は、従量課金で30秒22円。定額オプションとして1回10分以内の通話が無料になる「だれとでも定額+」(880円)も可能だが、これを付けたときの料金は3058円に上がる。また、8カ月目以降はデータ増量オプションの料金も発生するため、料金は2728円になる。だれとでも定額+つきの場合だと3608円まで料金が上がるため、データ容量33GBで10分間の音声通話定額つきのUQ mobileより割高だ。

 さらに、上記の金額は187円割引の「PayPayカード割」と、1650円割引の「おうち割 光セット(A)」を加味したときのもの。素の料金は1837円高くなるため、割引などの条件がないahamoやUQ mobileと比べると、利用のハードルは上がる。単身の若年層向けに開発されたahamoや、ahamoに対抗するために条件をそろえてシンプルにしたUQ mobileの「コミコミプラン+」に対抗できているわけではない。

 家族契約や光回線とのセット割はキャリアにとって収入増につながるだけでなく、囲い込みの効果も見込める。一方で、料金プランの競争力という観点では、家族契約や光回線の契約を前提にしたことが弱点にもなる。ahamoはオンライン専用プランだが、UQ mobileはY!mobileと同じサブブランドでショップの利用も可能と条件が近い。後出しジャンケンながら、料金的な優位性ではUQ mobileのリードを許した格好だ。

●段階制を撤廃して2970円で30GBを提供するLINEMO、11月から“つなぎ”のキャンペーンを開始

 やや条件が複雑なY!mobileに対し、オンライン専用プランのLINEMOは、よりシンプルに30GBプランの料金を引き下げる。LINEMOは、7月に料金プランを改定し、3GBから10GBの「LINEMOベストプラン」と20GBから30GBの「LINEMOベストプランV」を導入していた。2つの料金プランは段階制でLINEMOベストプランVの場合、20GBを超えると料金が上がり、30GBまで利用できる。その際の料金は、3960円だった。

 LINEMOは20GBのスマホプラン一本でサービスを開始していたが、LINEMOベストプランVはその上に30GBまでの段階を作った形になる。スマホプランからLINEMOベストプランへの改定にあたり、5分間の音声通話定額もセットになった。一方で、ahamoやUQ mobileが料金据え置きのままデータ容量を30GBに増やしたことで、20GBを超えた際の金額が他社に見劣りしていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください