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無料通話の次は「対話型AI」だ 楽天グループが「Rakuten Link AI」で描く世界とは

ITmedia Mobile / 2024年10月31日 23時37分

 楽天グループは2023年に従業員向けのAIツール「Rakuten AI for Rakutenians」を導入した。「ChatGPT」に基づいた社内向けのAIで、業務を効率化することに役立っている。ツァイ氏によると、「3万人以上の楽天社員がAIを活用しており、毎日8000人強の社員がAIを活用している」そうだ。これらの社員は「ビジネスにおける提案書やマーケティングメッセージの作成、会議のメモにAIを活用している」という。

 一方で、一般ユーザーの中には、AI活用による生産性最大化と聞くと、「業務の生産性を向上する」企業向けなのか? と捉えてしまい、どうしても個人ごととしては考えづらい、と感じてしまう人もいるだろう。しかし、今回の発表は企業どころか、個人に向けた大きな発表なのだ。

●Rakuten Link AIは何ができるのか 実際に試して分かったこと

 今回の発表内容の目玉はRakuten Link AIで、プライベートから仕事に至るまでのさまざまな相談を引き受けるのが大きな特徴だ。Rakuten LinkアプリのホームからRakuten Link AIのアイコンをタップすると、さまざまな質問にAIがチャット形式で回答する。

 三木谷氏はRakuten Link AIを「仕事や相談相手になるし、自分では思いつかなかったアイデアをサポートしてくれる。旅行の計画を立ててくれる相棒のような存在でもある」と表現する。

 例えば、「楽天モバイルが携帯市場の民主化って言っていたんだけど、どういう意味? 今までの携帯会社と何が違うのか簡潔に教えて」という質問に対し、Rakuten Link AIは「楽天モバイルが携帯市場の民主化という表現は、楽天モバイルが従来の携帯電話会社に比べて、より手頃で透明性のある料金プランを提供し、消費者に多くの選択肢を与えることで、通信サービスをよりアクセスしやすくすることを意味します」と回答。その上で、他キャリアとの主な違いを箇条書きにする。

 「長野県産のリンゴを楽天市場で売りたい。大ヒットしそうなキャッチフレーズを5つ考えて」という要望に対しては、「長野の大地が育んだ、甘さとシャキッと感の極み」「一口で感じる、長野の自然の恵み」「果実の宝石、長野県産リンゴで毎日を特別に」「健康とおいしさを両立。長野のリンゴで元気をチャージ」「長野の恵み、あなたの食卓に。新鮮なリンゴをお届け」と回答した。

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